「ダクトテープとキャンバスすげえ」オデッセイ yosif35さんの映画レビュー(感想・評価)
ダクトテープとキャンバスすげえ
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火星ダッシュ村かどうかはさておき。
劇中ではパニックやヒステリーみたいなのを起こすような人が居ないってのは良いですね、見やすい。もっとも関門をくぐり抜け、人類70億から選ばれた彼らはスペシャリスト。パニクるような人は選ばれないだろうからリアルな描き方でもあります。
そしてやはり印象的なのはワトニーやヘルメス号クルーなどの心象を歌で現すところですね。
特にボウイのStarmanは良いですね。歌詞には「空でスターマンは待っている」「子供たちを夢中にさせよう」とあります(何に夢中にさせるかというと本当は音楽のことですが)。
もちろん空で待っているのはワトニーですが、誰も居ない・何もないような過酷な環境で1人生き延びているというニュースが世界を駆け抜けた時、それはスターマンから子供たちへの語りかけになったのではないでしょうか。
一体どんな場所なのか、水も酸素も無いはずの火星という遥か彼方で彼はどうやって?そんな疑問を感じたり、ニュースに夢中になったあの世界の子供は多いでしょう。
科学の力によって火星を植民地化した「スターマン」に憧れて、科学を志したり、火星を目指す子供たちが増えて惑星探査がどんどん進んでいく…そんな妄想がこの曲のお陰でスーッと広がっていきます。
科学への憧れが持てる非常に良いSF映画でした。
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