「There's a starman waiting in the sky. 巨匠リドリー・スコットが贈るマット・デイモン主演の火星ぼっち映画」オデッセイ アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
There's a starman waiting in the sky. 巨匠リドリー・スコットが贈るマット・デイモン主演の火星ぼっち映画
やっぱりリドリー・スコット監督のSFは面白いですね!何というか自分に合う感じです。酷評されてる「プロメテウス」も個人的には好きなんです。とは言え今回はリドリー・スコットなのに全体的に明るく健康的です。ゴールデン・グローブ賞で賞を取ったのがミュージカルコメディ部門だったのも観れば納得です。
でも相変わらず映像の取り方は素晴らしく綺麗です。宇宙のシーンはもちろんの事、ヨルダンで撮影された火星の風景は本物の火星にしか見えない!!赤茶けた砂漠のような風景ばかりなのですが、とても美しく見えます。
マット・デイモンは流石上手いです。火星に1人取り残されても、どんな状況にもめげずに決してユーモアを忘れない宇宙飛行士を見事に演じています。ちなみにアクシデントにパニクるような人は最初からNASAには入れないらしいです。しかし、あの状況でも諦めないって宇宙飛行士ハンパねぇ!!
その他の俳優陣が意外と豪華だったのに驚きました。マット・デイモンとジェシカ・チャスティンは「インターステラー」つながり、マイケル・ペーニャとセバスチャン・スタン、それにケイト・マーラはマーベル作品つながりと勝手につながりを見つけ楽しんでました。ショーン・ビーンさんが死ななかったのも良かったです。
話にいきなり中国が出てきたのは時代の流れですね。「コンタクト(97年作品)」の時は日本だったのに、今や世界の目が中国に向いている感じがしてちょっと残念でした。
しかしながら、そこを引いても十分に映画館で観る価値の作品です。船長の音楽の趣味も良く、デヴィッド・ボウイのstarmanが流れた時には感涙物でした。悪人のでない、最後はスッキリと終われる作品、是非是非3Dで楽しむ事をオススメします。