劇場公開日 2015年8月1日

  • 予告編を見る

「【”永遠にジャンプする人たち・・。”裏社会の搾取する側、される側を冷徹な視点で描いた作品。山田裕貴って、この頃はこんな役も演じていたんだね・・。】」闇金ドッグス NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0【”永遠にジャンプする人たち・・。”裏社会の搾取する側、される側を冷徹な視点で描いた作品。山田裕貴って、この頃はこんな役も演じていたんだね・・。】

2022年12月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

興奮

■若くして組長まで昇りつめた安藤忠臣(山田裕貴)だったが、関西ヤクザにはめられた手下せいで、ヤクザから足を洗うことに。
 代紋を外した途端、安藤は金の都合をさせていた狡猾、冷酷な闇金業者の小中からも追い込みをかけられる。
 踏んだり蹴ったりの安藤は、自分も闇金になろうと決心し…。

◆感想

・安藤が、組長から闇金に搾取される側から、搾取する側にのし上がろうとする様が、非情なトーンで描かれている。山田裕貴も、人間性の欠片もない、悪辣だが頭だけは切れる男を好演している。

・地下アイドルの”けろリズム”のえりな(冨手麻妙)を”応援する”オタクの男(古澤裕介)が、非常に気色悪いが、秋元商法に踊らされている人って多数いるんだろうなあ。
ついでに、えりなも悪徳芸能事務所社長(津田寛治)から、搾取され闇金から金を借りている、所もシニカルである。

<山田裕貴演じる安藤が、搾取される側からする側に成り上がるために、オタクの男に吹き込んだ事。
 ラスト、えりなに対して、悪徳芸能事務所社長が、冷酷に言った事も、実にシニカルな作品である。笑える部分など、一切ない闇金映画である。>

NOBU