「ピーターが泥棒退治と女の子との関係構築に奮闘するお話」スパイダーマン ホームカミング 葵須さんの映画レビュー(感想・評価)
ピーターが泥棒退治と女の子との関係構築に奮闘するお話
日常とヒーロー業の板挟みで苦労するという話。よくある話。名探偵コナンもそうか。ヒーロー業で頑張っていると日常を犠牲にし、日常を楽しもうとしても敵が現れヒーロー業に引き戻される。友人か、正義かの選択を迫られることもある。家庭持ちの父親の心境と重なる部分もあるだろう。
加えて、今作はピーターがトニー・スタークにアベンジャーズのいち員として認められるまでという大人への参入儀式という意味合いもある。よって、この作品は家庭持ちの父親にも、大人に認められない鬱憤が溜まっている新春期の子供にもターゲットされているのだろう。
今作の敵は完全な悪とは言えない敵である。ハリウッド映画は完全懲悪の単純なものばかりという固定観念が覆された。
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