「いちばん少年っぽいスパイダーマン!」スパイダーマン ホームカミング しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
いちばん少年っぽいスパイダーマン!
マーベル・シネマティック・ユニバース第16作。
スパイダーマン・シリーズ(MCU版)第1作。
Blu-rayで2回目の鑑賞(字幕)。
原作コミックは未読です。
正直、「アメイジング・スパイダーマン」シリーズを取り止めると云うニュースを聞いた時はショックでした。「2」があんな終わり方をして、続きが非常に気になっていた身としてはかなり残念でした。そんな想いはあったものの、スパイダーマンがMCUに参戦してくれたことは心から嬉しかったし、大興奮だったのは事実なのでなんとも複雑な心境です。
それはさておき、本作に先行して「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」に登場したスパイダーマン/ピーター・パーカーは、これまでの映画で描かれて来たピーターよりも、グッと少年っぽくなり、非常に好感が持てました。トム・ホランドの顔付きが多分に影響しているかも(笑)。
まさに「親愛なる隣人」と云う感じ。何より若さがある!
さらに、能力を手に入れた過程やおじさんの死が割愛されているし、学園ドラマテイストが協調されていて、陽性なスパイダーマン映画だなと思いました。悩みはあるけれど深刻じゃなく、いっそ清々しい恋患いのような感じでとても楽しい! ピーターが想いを寄せるヒロインの女の子もキュートで魅力的。初々しいロマンスが心に沁みました(笑)。
考え無しの無鉄砲な行動を取ったことでアイアンマン/トニー・スタークに叱られながらも、自分が成すべきことを悟った瞬間にヒーローとしての自覚が生まれ、一段と男らしくなるピーターが抜群にカッコ良かったです!
マイケル・キートンがいい味出してました。「バードマン」とか「バットマン」とか、飛ぶ系の役が多い印象が強い。同じMCUのファルコンとは違って禍々しい感じの凶悪な翼が、得も言われぬカッコ良さを醸し出していてシビれました。
意外や意外な悲劇的事実が発覚してからは、どうなるのかとハラハラ・ドキドキ。消える飛行機を舞台にした激しい空中戦が観応え充分で手に汗握りましたが、なんと言ってもピーターにとっては青春の痛み。切な過ぎました。
[以降の鑑賞記録]
2019/07/05:金曜ロードSHOW!
※修正(2024/01/19)