「戦うべき敵。救うべきもの」スパイダーマン ホームカミング ko_itiさんの映画レビュー(感想・評価)
戦うべき敵。救うべきもの
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今回の敵はバルチャーだが悪ではない。悪はアイアンマンでありアベンジャーズだ。
つまり、アベンジャーズの活躍で起こってしまった。対応や対処の歪みで生まれたいわば「社会悪」として誕生したのがバルチャーだ。彼には同情はしても敵として倒す道理がない。
そうしたら倒すべきなのはトニー・スタークとその仲間なのか?それともやはりバルチャーか?
ピーターはそれとは違う選択をする。正義をなして悪を倒すのではなく。誰かがが悪をなそうとする時に「正す」のだ。それはクライマックス前のパーティでのピーター表情で分かる「何を守りたい」のかを気がついた瞬間だ。だから、バルチャーは倒さない。悪事をするのを止めるだけだ。何故ならバルチャーもまた普通の人だから。
これはスパイダーマンことピーターが「親愛なる隣人」になる決意をした映画だ。だから、後味は暗さよりも明るさがある。その明るさを楽しむ映画だ。
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