「This belongs to you. 若々しくなった3代目スパィディ」スパイダーマン ホームカミング アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
This belongs to you. 若々しくなった3代目スパィディ
大人の事情を乗り越えて「シビル・ウォー」からマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)入りしたスパイダーマンのリブートです。スパイダーマンはチョコチョコ俳優が代わってる感じもしますが、バットマンなんてベン・アフレックで5代目ですし(初代バットマンのマイケル・キートンは今作のヴィラン(悪役)のバルチャーですしぃ!)、そもそもアメコミ自体が同じスパイダーマンでも話によって絵を描く人が変わるので、その時々で全く別人のようになってしまう事を考えると、これは許容範囲ではないでしょうか?
スパイダーマン俳優は3人目ですが、同じキャラでも性格は少しずつ違うんですよね。ギーク(英語でオタクの意味)感が強かった初代トビー・マグワイヤ、イケメンリア充の2代目アンドリュー・ガーフィールド、そして元気小僧の3代目トム・ホランドと。キャラの共通設定があっても演じる役者での違いを楽しむのも1つのアメコミ映画の楽しみ方なのです。
そして、今作のトム・ホランド。今までにない小僧設定が良かったです。もぅ若いから走る走る!「ビルの間のスイングは過去作で散々やったでしょ?」っと言わんがばかりの高い建物がない町クィーンズでの戦い!!そこを頑張って事件解決に走りまくるスパイダーマンの姿はある意味新しく好感が持てました。「ガレキに潰されても気合いではね除ける」という原作アメコミでもスパイダーマンがやってる描写もファンには嬉しい所でしたし、子供ならではの真っ直ぐな正義感も素晴らしかったです。
その反面マイケル・キートン演じるバルチャーも悪事に手を染めてはいても、家族を養うっという大人の責任感が行動原理なので、一概に悪い奴っという訳でもないんですよね。武器間違えて仲間殺しちゃってましたけど・・・
今作のスーツレディのカレンも良かったです。尚、カレンの声を演じているのは、な、なんとジェニファー・コネリー!!こっそり有名女優持ってきてました!!ちなみにアイアンマンのスーツの声であるジャービス(後のヴィジョン)を演じてたポール・ベタニーとジェニファー・コネリーは夫婦ですので狙ったキャスティングだと思われます。
確かに今作は子供向けかもしれません。あまり人も死なないですし、どんなにひどい目にあっても大して出血しないですしね。でも重いストーリーのアメコミが増えている中でスパイダーマンはこれくらい明るくていいのではないでしょうか?
と全体的には好印象だったのですが・・・原作アメコミファンとしては赤毛でもなくハツラツとしてないMJは流石に受け入れられないぞ!!そこだけはどうにかしてー!!
っと希望を叫んだところで、さぁ、お次は「マイティ・ソー ラグナロク」だ!!