「過去作を食わないチャーミングさ。トム・ホランドの奇跡!」スパイダーマン ホームカミング ヘルスポーンさんの映画レビュー(感想・評価)
過去作を食わないチャーミングさ。トム・ホランドの奇跡!
トム・ホランドとジョン・ワッツ監督という新たな天才的才能と、アベンジャーズの始まりでもあるアイアンマンの初期メンバーが一堂に会した本作は、この夏絶対に見逃せない一本である。
ジョン・ワッツ監督は「コップ・カー」の時もそうだけど”もし子供が見た夢が現実なったら?”を描くのが上手い。
もし本当に自分がスパイダーマンになったらどうなるんだろうという妄想(恥ずかしながら暴露します)を見事映像化してくれた。人間がすごく等身大に描かれていて良い。
NY以外だったらスパイダーマンどうなるの?って誰もが思ったようなことをあんなにコミカルにやってくれるとは(笑)(実際にはコミックスにも描かれているそうです。)
このヒーローに憧れる少年というスタンスを変えないので決して旧作を食わないし、むしろみんなが大好きなスパイダーマンになろうと頑張る主人公に好感がもて応援したくなる。
トム・ホランドは父親がコメディ俳優ということもあり、実際インタビューを見ていてもわかるが、本当によく喋るし、表情の付け方や身のこなし全てが一生懸命な感じがしてとてもチャーミング(笑)
ストーリー全体的に見ると、いわゆるスパイダーマンらしい描写(NYを飛び回る描写)が少なかったのは物足りなかった。かもしれない。予告のアイアンマンと一緒に飛ぶシーンもまさかのカットである。
これはNYで飛ぶシーンを意図的にカットしたと思われる。
人によってはこんなのスパイダーマンじゃねぇ!って言うかもしれないが、こんなにもスパイダーマンを夢見る少年の妄想のような作品を私は嫌いになれない!大好きだ!
私が見た回はたまたま外国人ばっかりだったのだがみんな爆笑で転げ回ってました。私も一緒になって笑いました。それも含め私にとっては最高の映画体験となりました。
過去作と比べたくないが、個人的には過去最高にチャーミングなスパイダーマンが出来たと思う。
*メイおばさんとトニー・スタークは直接会わないが、役者のプライベートでの関係を感じさせる小ネタがセリフにあり面白かった(笑)さすが抜け目がない(笑)