「あの名ゼリフが台無し。」セーラー服と機関銃 卒業 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)
あの名ゼリフが台無し。
角川映画なので、映画としての敷居(映画の完成度)はこのくらいだと思ってました。
この映画を叩く際、橋本環奈個人を叩く事が映画公開時ありましたが、映画を観れば違う事を実感します。
他の人のコメントある通り、まずヤクザ役の俳優陣の質が酷く、ヤクザに見えない。
武田鉄矢を例にだすと「なんで出たの?」と感じる様な合わない配役です。
また、設定とストーリーも酷いですね。
めだか組は「正義の味方」の様な平気で表に出ちゃう組員です。
正義の味方、地元めだか組vs悪どい政治家含む利権集団。
かなり観た事あるストーリー。
過去薬師丸ひろこバージョンと長澤まさみバージョンも観てますが、過去作のヒロインにはヤクザで組長である自分にジレンマを感じるというしっかりとした軸が終始存在してたが、今回にはそれが非常に薄い。
そして、最大の問題は名ゼリフの場所。
監督は過去作を観た事があるのだろうか?
観た事があるなら、あんなシーンにあの名ゼリフは入れない。今時の流行りか分からないが、あれは過去への冒瀆であり、軸という物を考えずストーリーにも繋がりをみせない為、やってはいけない行為。
こんな内容も気にしないド素人に映画は作ってもらいたくない。監督の力量は分かったし、今後この監督の映画は観ない事に私は決めた。
北野武監督に作らせれば、面白くなっただろうにと思う改善要求作品。
橋本環奈は悪く無い。ファンならブルーレイ等買ってもよいのではないでしょうか。
橋本環奈の初出演俳優、演技 星4。
監督 星0.5。
映画としては星2.5。
橋本環奈にはもっと成長し、いろいろドラマや映画に出てもらいたいですね。