「環奈ちゃんは良かった!!」セーラー服と機関銃 卒業 アンジェロさんの映画レビュー(感想・評価)
環奈ちゃんは良かった!!
公開前に原作3冊を一気に読みましたが、本作は主人公がいきなり「よっ!」と挨拶するなど、主人公がいつも丁寧な言葉づかいで女の子に対して幻想を抱いているであろう赤川次郎が原作だとは思えない内容でした。環奈ちゃんの組長はいつも堂々としていて立派でした。10代の子が鬱屈したものを爆発させるから「セーラー服と機関銃」というタイトル通りのカタルシスがあると思うのですが、脚本が微妙で環奈ちゃんでは美人で初めから強すぎる印象のため、「苦悩を通じて喚起へ」みたいな制作側がしきりに言う「カイカン」はありませんでした。「カイカン」と言わせるだけの演出も不自然でくどかったです。ネットで散々叩かれましたが企画自体は夢があったので、監督と脚本はせめて原作を大切にする別の人が良かったです。高崎ロケは廃墟のような街並みの割に不自然に若い子が多く、逆に怖かったです。愛知の片田舎ですが、うちの周りにはBBAしかいません。
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