劇場公開日 2016年3月5日

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「むちゃくちゃな設定の橋本環奈を楽しむ、それで十分」セーラー服と機関銃 卒業 スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5むちゃくちゃな設定の橋本環奈を楽しむ、それで十分

2016年3月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

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相米慎二監督が手掛けた前作の奇抜さに比べれば、今回特別驚かされるような演出はありませんでしたので、どうしても作品自体の印象は薄いものになってしまいましたが、ただただ橋本環奈を堪能する為のアイドル映画としては、私的には十分OK!
そもそもセーラー服と機関銃と言うむちゃくちゃなタイトルからしておかしいのですから、突っ込みどころもある意味楽しんで見るべきでしょう。
興行的にはかなりの大コケとなってしまったようですが、天使過ぎるアイドル橋本環奈を堪能する映画としては、十分金を払って見る価値はあったと思います、どこからどう見ても可愛い!

まあでもリメイクではなく続編的立ち位置の作品を作ってしまったのは、やはり微妙だったかなぁ。
こうなると前作を見てない人は見に行かない可能性高し、しかも前作が1981年製作と考えると、橋本環奈世代の方は大多数の方が見てないのは確実な訳で、それは興行的にも失敗するはずですよね。
普通の女子高生がヤクザの組長になる、そんなむちゃくちゃな舞台設定を楽しむ映画ですから、もうなっている(一応解散はしてましたけど)設定で見るのは楽しみ半減、やっぱりリメイクにして欲しかったなぁ。
しかも名台詞「カイカン」の使い方が(エンドロールが終わるまで席を立たないように)、とんでもなく下手すぎてビックリしました・・・(苦笑)

私は最近前作を初めて見たので、正直伝説的アイドル映画と言われてもそこまで凄いとは感じれなかったのですが、今回続編を見てみたら、なるほど前作がアイドル映画として伝説化されているのも妙に納得、アイドル映画って意外と奥が深いね。

でも、まあ素材だけなら十分橋本環奈は薬師丸ひろ子を凌駕するだけのものは披露していたと思いましたので、かすれ声だけはいかんともし難い部分がありましたが、私は十分楽しんで見れましたよ。
渡瀬恒彦とはまた違った味を出した子分役の武田鉄矢もさすがの存在感、宇野祥平&大野拓朗も予想以上に嵌り役、昔ながらのヤクザを演じた長谷川博己も物凄くカッコ良かったぁ~、長谷川博己ファンも必見の映画と言えるのでは。
敵は現代風ヤクザ、そこをアナログヤクザがどう立ち向かうのか・・・って結末はかなり微妙でしたけど、橋本環奈を堪能できればそれで良し!でしょう。

スペランカー