劇場公開日 2016年3月5日

  • 予告編を見る

「演技が光るいい映画!」セーラー服と機関銃 卒業 ねいんとさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5演技が光るいい映画!

2016年2月21日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

悲しい

楽しい

名古屋先行上映見てきました。
以下初見の感想です。

橋本さんの演技は各所で言われてるように素晴らしい。
間違いなく素質ある。
日常の些細な仕草が自然で愛らしく、おちゃらけたシーンも軽々こなす。
対ヤクザに啖呵切るシーンもあり得ないくらいうまい。風格すらある。
緩急ある演技に魅了された。
ただ喜・怒・楽は素晴らしいが、哀の表現がまだ甘い感じ。
これは彼女のアイドルとしての気質が関係してるのかも知れませんが。
あとまあ構成として組同士の抗争に時間を割きすぎたのもあって、
後半のテンポが急ぎ足になったせいでもある気がする。
主題歌PVの憂いを帯びた表情はすごく良かったので、これからの活躍に期待。
その他の配役は適材適所、登場人物の特徴を役者が見事に表現していてミスキャストらしい人物は一人も見当たらなかった。
ストーリーは良くも悪くも旧作のフレームがあるので、そこは裏切れない。
前半は素晴らしく、緊迫した場面に楽しい雰囲気やツボをおさえたシーンやネタが散りばめられていて、バランスが見事。
役者の演技と相まって、見ていて飽きない。
ただ、どうせ原作に現代版のアレンジを加えるなら、後半にもう1つ新たな展開がほしかったところ。
旧作のようにはっとするような場面転換があれば、メリハリがついてすごく完成度の高い映画になったと思う。

セーラー服と機関銃という往年のフレームを用いて、現代のカラーに合わせたシーンと役者の演技を楽しむ映画だと思います。

ねいんと