「カッコいい、美しい、作品の内容も素晴らしい、DCもようやく反撃の狼煙かな」ワンダーウーマン スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)
カッコいい、美しい、作品の内容も素晴らしい、DCもようやく反撃の狼煙かな
このところずっとマーベルに押され気味だったDCでしたが、これは久々に良かった、「ジャスティス・リーグ」に弾みをつける巻き返しっぷりでしたね。
予告編を見た時点でこれは面白そうな予感がしてましたし、「バットマンvsスーパーマン」に出てきたワンダーウーマンがとても魅力的だったので、ある程度は期待できるなと思ってはいましたが、何せこのところのDC作品が期待に応えたとは言えない出来だったので、どうなるか多少の不安もあった中、見てみたら何とも痛快な力強さと美しさ・優雅さが同居した、見事な作品に仕上がっていたではありませんか。
それと間連作を見ていなくてもある程度普通に楽しめて、しかもこれ一本で話が十分完結していた辺りも好ポイント、別にエンドロール後に無駄におまけ映像なんて無くてもいいんです・・・でも期待して待っていたから実は肩透かしを食らったところもあったのですがね(苦笑)
しかしワンダーウーマンが、いや、ガル・ギャドットが、まあとにかく美しかったですねぇ。
「ワイ・スピ」であの美貌を目にしてから、もっとブレークしてほしいなと願っていましたが、ようやく大ブレーク、今後シリーズでずっと見れると思うとテンション上がります、彼女を起用してくれて心からありがとうと言いたいです!
ただ美しいだけで作品がクズだったら元も子もないですが、内容も実に素晴らしかったですね、島を出るまでのパート、英国での一幕、戦場での大活躍、そしてクライマックスと、どの部分も見応え十分、まあクライマックスバトルは既にその前でお腹一杯になっていたのでアクションがちょっと胸焼け気味でしたが、脚本・演出はホント素晴らしくて十分満足できる一本となりました。
バットマン、スーパーマン・・・ひたすら重く苦悩・葛藤するヒーローに比べると、どこかほんのりユーモアに溢れていたところなんかも、いい箸休めとなって、とても見易い作品に仕上がっていましたね。
カルチャーギャップで笑わせる天然なところとか、お茶目でほのぼのしたぁ~、スティーブの秘書も何気にいい味出してたなぁ。
スティーブを演じたクリス・パインはあまり得意じゃない俳優さんですけど、ガル・ギャドットを引き立たせるにはある意味適役だった印象で、この映画に関して言えばナイス助演!終盤は不覚にもホロっとしてしまいました、邪魔しない程度の控えめなロマンス描写も、何気に絶妙だったと思いましたよ。
スティーブの仲間達も、なかなかキャラが立っていて物語のいいスパイスとなっていましたね。
しかしワンダーウーマンが戦うシーンはテンション上がったなぁ、あの予告編で聴き慣れたテーマソングが見る側の気持ちを高める高める、そして強い・美しい・カッコいい、盾で防いで一人で突進は相当無理があるけど、カッコいいから全然OK(マーベルのキャプテン・アメリカを超えたかも?)、敵を倒そうとするのではなく、戦いをなくそうと奮闘するところに心持って行かれました。
元は粘土だってかまいません(笑)、いろいろと突っ込みどころもありはしましたが、愛に溢れた女戦士ワンダーウーマンの今後の活躍を大いに期待したくなる、ワンダーウーマン誕生秘話でしたね。