「ガル・ガドットは美しい。それだけ」ワンダーウーマン ヒートこけしさんの映画レビュー(感想・評価)
ガル・ガドットは美しい。それだけ
つまらん。確かにガル・ガドットは美しい。でも面白かったのはワンダーウーマンが西部戦線の先陣を切って鐘楼を破壊するまで(の約10分?)。長過ぎる導入と笑えないカルチャーギャップギャグとDC印のダークでエピックで単調なアクション…これが絶賛されてるのはなんで?
コミックが原典なのは当然承知の上で…映画としてはスーパーヒーロー×第一次世界大戦は『キャプテン・アメリカ』やし神話×カルチャーギャップコメディは『マイティ・ソー』といえる。それらのいいとこ取りにできる可能性は十分あったのに全然ダメ。ドラマがなければ神々しさもない。だから面白くない
『ワンダーウーマン』が描いている女性像の新しさ/正しさとか女性監督作品史上最高の興行収入を記録していることとかは評価されて然るべきだと思う。でもいくつかの絶賛評はそこに依るところがあまりにも大きい気がする。それよりも優先されるべきは作品としての面白さだと思うんやけど…これ面白い?
ハリウッド女優達(当然彼女達だけではないけど…)が本作を褒めそやしている背景には「本作を盛り上げることで業界内における女性の地位向上に繋げようとする意図が少なからずあるんじゃないか?(作品を政治利用するな!)」みたいな邪推をしたくもなるぐらい世評と自分の思いとの乖離を感じるよ…
まあこれを機に女性監督作品にもっと資金が集まるようになればな。いいムーブメントだってことになるんだろうけど。ただ『ワンダーウーマン』は面白くない
コメントする