「時として人間は恐ろしい生き物となる事実を忘れてはいけない。」顔のないヒトラーたち 突貫小僧さんの映画レビュー(感想・評価)
時として人間は恐ろしい生き物となる事実を忘れてはいけない。
この映画の時代設定が、1958年であり、アウシュビッツがあまり知られていていない頃であったという点。その時代に生きてい る人間の気持ちに合わせるのは結構難しいものがあった。今年2015年を生きている私にとっては、時間のズレを感じずに は入られない。しかし、このような「人間」として、人道的に許すことの出来ないことを、形として再認識させるには十分であると感じさせる作品に仕上がっている。中盤は、メンゲレへのへの執拗な追跡が、すこ し退屈であった。しかし、バウアー検事総長の台詞の一つ一つがグサリとくる。(プログラム 参照)メッセージ性が溢れ出るこの映画。久しぶりに胸打つ作品であった。
コメントする