「神木隆之介という稀有な存在」TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ オレさんの映画レビュー(感想・評価)
神木隆之介という稀有な存在
アレもシたいコレもシたいの青春真っ只中の17歳の少年が何の前触れもなく、好きな女の子に好きとも言えずに、突然バス事故で死んだ上に何故だか地獄に叩き落とされながらも、持ち前の若さとバカさで地獄専属ロックバンド地獄図に加入し、7回限り許された転生でインコにされたり、アザラシにされたり、精子にされたりと紆余曲折ありながらも最終的には天国に行くも、つまらないと一蹴し、地獄にアンガスヤングみたいな姿で戻り、地獄図ギタリストとしてハッピーエンドというチンプンカンプンなストーリー。
クドカン節が爆発した今作品。ストーリー性皆無で振り切ったコメディがたくさん。主に下ネタ方面において笑。
ティーンの欲求全開の主人公演じるは神木隆之介。今年23にして学生役笑。違和感なし笑。
地獄やら鬼やら正直寒い話になりそうな匂いプンプンだったビジュアルのこの作品においてフツーの学生をフツーに演じる。底抜けにバカな演技がこんなにうまいと思わなかった。
いまどき電気に打たれてあばばばばばばばみたいな演技するか?こんなイケメンが?笑
そしてもう1人のメイン、長瀬智也。
クドカン映画+長瀬智也
これだけで観る価値がある。それほどまでにIWGPは自分の中で大きな作品笑。
弥次喜多以来11年ぶりにクドカン映画出演の彼が演じるは鬼。まさかのキャラモンに正直萎えた笑。
しかしそこは長瀬智也。だいたいどの役も長瀬っぽくなる笑。変顔とキレ芸とオラつき演技は未だ健在。ジャニーズだからとか関係なしに彼はカッコイイ。
だいたいどんな髪型もカッコよく見えるが今回の髪型(近藤時)が新しすぎてとても新鮮だった。というか近藤さんのときがアジカンの後藤さんに激似でゴッチ何やってんのってなった笑。
そんでクドカン名物脇役が豪華も見所。しかし今回はミュージシャンが多いためちょっぴりマニアック。Charがギターを弾き倒したり、快速東京が巻き舌全開でちょい出演するなどまあマニアック笑。
そして皆川猿時が暴れ倒す笑。元からごちゃごちゃだった話に輪をかけてカオスにしたのは間違いなくヤツ笑。
のくせ楽曲のクオリティ死ぬほど高い笑。メタルの演奏にアイドルボイスとか旬すぎて高まってしまう笑。
何より主題歌が耳に残る曲ですごい良かった。THIS IS 向井秀徳が手掛けた曲も流石の出来。今回流石に出演はしてくれなかった弥次喜多の時みたいになんかしらで出てくれないかなと少し期待してた笑。
クドカン映画にしては最後まで面白いと思えた作品。でもやっぱクドカンはドラマの人かなってちょっと思う。この人の良さは2時間の映画では伝わりきらないような気がする(誰?)