愛を複製する女のレビュー・感想・評価
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今日の映画は地雷ばかり
男目線なインセストタブー。
まさに地雷映画。
そもそも、クローンなんて出来る訳が無い。
普通の生殖行為で子供はできるんだから、クローンなんて、「愛の無いAIが人間を超える」事と「火星に行く」事くらい実現は出来ない。
避妊具を外して生殖行為を繰り返せば、普通子供は出来る。不妊治療していて深刻になやんでいる方もいるだろうけど、五里霧中のクローン技術を使ってまで、子供を持ちたいと考えるだろうか?それ以前に
色々な解決方法はある。養子貰うも良し。つまり、クローンは産業として成り立たないから、いずれAIと同じく破綻する。
「私を離さないで」とか軍事利用くらいしかないでしょ。
それよりも、子供を育て安い社会づくりと争いを無くす事だね。
自然界に全く同じモノはない
DNA鑑定で100%同じになることはないそうです。愛するトミーの遺伝子を自分の身体を使って産んだレベッカ。事故から日数が経ってないこともあり、そこまで冷静に判断することは出来なかったのだろうけど、同じように9歳の当時に戻ることは不可能。母親として暮らしていても、年齢差からしても母親と息子。「クローン人間は臭い」とか、色んな味付けはあるものの、倫理問題を通り越して本来の「愛」について語っている。
科学が発達すればするほど本来の人間関係が希薄になる(と思う)。恐竜のおもちゃ(?)を使って「生」とは一体何なんだ?などと考えさせてくれるエピソードもあったり、レベッカは処女のまま懐妊したんじゃないかと思わせたり、一つ一つの会話をとってみても奥深いところがあったりする。
エゴによって愛を求めても、結局は追体験して虚しさだけが残るという戒め。ストーリー的には面白みはないのだけど、トミーが環境保護団体に参加していてゲリラ的に健康センターをぶっ壊すといったシーンを観たかったなぁ。海辺の風景はとても美しいし、ゴキブリという不気味さとの対比も面白かっただけにちょっとだけ残念。
ラストからの冒頭…
愛は複製出来るのか
幼い頃に出会い惹かれ合い、大人になって再会したレベッカとトミー。
幸せも束の間、トミーは不慮の事故で死んでしまう…。
愛の喪失を描くと思いきや、驚きの展開へ。
レベッカは再びトミーに会いたい一心で、トミーのクローンを自ら身籠り、出産する…。
生まれたクローン・トミーにとって、レベッカは母。
レベッカもクローン・トミーを我が子として愛を注ぎ、育てる…のだが、彼女の本当の目的は再び彼と男女として愛し合う事。
だからどんなに仲の良い母子のように描かれても、空虚に映る。
成長したクローン・トミーはあの頃と生き写しに。
待ち望んでいた時だったが、彼に恋人が出来…。
姿は同じだとしても、心まで同じになるとは限らない。
クローンとは言え、一人の別個体の人間として誕生する訳で、彼は彼で愛する人が出来るのは自然な感情。
生まれた時から“母”であるレベッカを“女性”として意識する事はまず無いと言っていい。
クローン・トミーは自分の出生の秘密を知る。
自分は何者か。
自分は何の為に生まれたのか。
母として愛していたこの女性は誰なのか。
またレベッカにとっても、これが望んでいた愛の復元だったのか。
海辺の町を舞台にした寒々とした映像、静かな語り口の中に、淡々と描いていく。
最近セクシー悪女がすっかりイメージ付いたエヴァ・グリーンの、苦渋の美しさと抑えた演技が光る。
ちょっと分からなかったのは、時間の流れ。
トミーは目に見えて成長しているが、クローンだから通常より速い成長なのか、普通の成長か。
後者だとしたらエヴァの見た目がほとんど変わらないのは…??
静かな映画
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