「WORLD2は“砂漠の国”」メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
WORLD2は“砂漠の国”
巨大迷路からの脱出を描き、YA小説の映画化としては日本でも珍しくヒットしたサバイバル・アドベンチャーの第2弾。
前作のラストからも分かる通り、今回の舞台は砂漠。
そう、国民的人気ゲームの第3弾よろしく、WORLD2は砂漠!(笑)
物語は前作のラストから直結。前作の知識は必須。
謎の集団に救出されたトーマスたち。
対WCKDと言う集団だが、何か怪しい…。
決定的となる証拠を目撃し、脱出するも、その先に待ち受けていたのは…
率直な感想は、前作の方が面白かった。
“巨大迷路の謎を解き明かせ!”というシンプルなストーリーが分かり易くて良かった。
今回も、ビル群が廃墟と化し荒廃した世界観や、追っ手から逃れ、彼らの前に立ち塞がる危機、危機、危機はそれなりにハラハラ楽しめる。
でも…
まず、これまた邦題に違和感。砂漠に迷宮なんか出てこない。砂漠の世界と言うより荒廃した世界と言った感。
その為スケールはアップしたけど、異色のシチュエーション・スリラー的緊迫感は薄れた。
それから、出てくるんですよ、終末世界を描いたハリウッド映画にかなりの確率で棲息している“彼ら”が。
なので時折、『メイズ・ランナー』を見てるのか、“彼ら”を題材にした同名ゲームが元のあの映画の新作を見てるのか…。
縛られた近未来社会、レジスタンス、打破する主人公たち…YA小説の映画化の定番ネタ。
何処かで見た、何処かでやった事のある要素ばかりで、新鮮味は感じられず…。
後、130分はちと長く感じた。
そもそもあの巨大迷路は謎に包まれた世界のほんの一部で、それが良かったとばかり言ってちゃいけないんだけど、それで満足してしまっている自分がいる(^^;
映画は3部作。次がラスト。
巨大迷路、砂漠の世界と来て、次なる舞台は…?
いや、次はWCKDとの最終決着となるんだろうけどね。