「.」浄霊探偵 瀬雨伊府 琴さんの映画レビュー(感想・評価)
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自宅にて鑑賞。派手な煽りや大袈裟な嚇かし・怖がらせ等の演出は殆ど無く、見所としては神道と邪道の闘いを描く祈祷シーンか。“神矢翔尋”の神島千尋、落ち着いた語り口と圧倒的なリアリティがあると思えば、企画・原案を兼ねた本物の浄霊師との事。次々出て来る奇天烈な登場人物達の中、“黒川無山”役、大山ダイキの怪演が特に印象深い。真摯で熱誠に撮ったのは伝わるが、全体に地味な後味は拭えず、“鹿篭”家でどの様な霊障・現象が起こっていたのか、もう少し触れられていれば、盛り上がりや感情移入も違ったと思われる。50/100点。
・お札の扱いが中途半端な上、無縁仏の遺骨の役割や影響が最後迄不明。撮影現場に潜り込む“小笠原篤”役の今野悠夫、一旦逃走して現場復帰後から先輩の“木田逸郎”役、萩原謙太もたじたじな新米ADとは思えない態度で、違和感有り。他にも些細な綻びや首を傾げてしまうシーン等は散見出来る。
・全篇、控え目過ぎる印象はあるが、他の方との並びで意外に小柄だと思った“草薙唯”の鈴木かなえ、劇中“巨乳”と呼ばれてた“赤間杏子”の日下裕江の二人は、少ない出番乍ら存在感があり、好感が持てた。他にも、おいしい役所の“丸岡誠”の小川孟起、眼鏡姿が印象に残る“萩原悦子”の湯浅奈美、いかにもステロタイプなディレクター“榎本和志”の稲宮誠、巫女の衣裳が似合ってた“青柳桃子”の奈苗等、脇を固める方々が佳かった。
・鑑賞日:2016年3月8日(火)
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