「御手洗らしさが伝わってこない」探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海 ZEPさんの映画レビュー(感想・評価)
御手洗らしさが伝わってこない
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島田荘司の御手洗潔シリーズの初映画化です。様々なエピソードが並行して描かれた長大な原作をうまくまとめていますが、御手洗がすぐ謎を解いてしまうので、謎に深みがなく、かえって御手洗の天才ぶりが伝わってきません。石岡を原作にない女性キャラに変え、ベビーシッタの恋人と水軍の末裔を同一人物にして犯人とも幼なじみにしてしまったためスケールが小さくなり、星籠の謎の歴史的ロマンも伝わってこず、2時間ドラマ的になってしまっています。玉木宏の御手洗はそれなりの出来だったので、ストーリーの稚拙さが残念です。
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