「“映画監督”であり“オス”。極めて過激につづられる、1人の男の余生。」赤い玉、 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
“映画監督”であり“オス”。極めて過激につづられる、1人の男の余生。
【賛否両論チェック】
賛:容赦なく迫りくる“老い”に翻弄される主人公が、浅ましくも切なく描かれる。映画製作の壮絶な一面も垣間見える。
否:とにかく過激なラブシーンが続くので、苦手な人には本当に不向き。
肉体的にも精神的にも、容赦なく迫りくる“老い”を前にして、それでもなお“男”であり“映画監督”であろうとする主人公の姿が、浅ましくもあり、またどこか切なくも映ります。また、そうした主人公と、イマドキの学生達とのやり取りを通して、映画製作という現場の大変さを垣間見ることも出来るので、そういう意味では一般的には新鮮に映ると思います。
ただその反面、思わず
「・・・必要?」
と感じてしまうようなラブシーンも多く、しかもかなり過激なので、苦手な人には本当に向かないと思います。
良くも悪くも、“映画”という世界観に一石を投じる作品であることは確かです。是非ご注目を。
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