「ラストは確かに衝撃、もう少しまともなストーリーなら尚良かったのですが」東京無国籍少女 スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストは確かに衝撃、もう少しまともなストーリーなら尚良かったのですが
確かに謳い文句通り、ラスト15分は衝撃でしたね。
そこに関しては、間違いなく期待していたものが見れました。
この15分間の清野菜名の超絶アクションだけでも、十分見る価値のある映画だったのではないでしょうか。
唐突すぎて意味不明なところもありましたけど、まあ血しぶき飛び散る清野菜名ショーを見たと思えばね・・・。
しかし動きがキレッキレで惚れ惚れしますね、しかも無駄な動きがなく実戦的なアクションなのがまたいい、今の日本では1、2を争うアクション女優と言っても過言ではないでしょうね、武田梨奈と共にこのジャンルを盛り上げていって欲しい逸材です。
ただ、それまでの70分間が少々、いや、結構退屈だったかも。
これと言った説明もない中で、ストーリーも大した展開はなく、感情移入させられるところもなかったですし、単調な音楽に乗せられて、思わず睡魔に襲われそうになりましたよ。
ラストの爆発へ向けて意図的にこんな作風にしたのかもしれませんが、いろいろと伏線を織り交ぜながらだったにせよ、もう少し何とかならなかったものか。
元になった短編は見てないので憶測ですけど、正直無理に引き伸ばしただけにしか思えなかったですね。
しかも衝撃の超絶アクションの後に、まさかあのオチが待っているとは・・・。
今の時代、絶滅危惧種に認定されているあのオチが、まさかここで見れるとはビックリです(苦笑)
でも押井守監督作品と考えれば、何となく納得ではあったりもするのですが、好き勝手やり放題やってこれかよ~。
もうどうせなら、とんでもなく強烈なラスボスとか用意してもらって、もっと清野菜名のアクションを堪能したかったなぁ。
そうじゃないと、このオチでは満足できません!
と不満はありつつも、何だかんだで楽しめた気がするのは、やはり清野菜名の存在感とノンストップアクションに尽きるでしょう。
長々とした前菜は、映画ではなく清野菜名のPVを見てるぐらいのつもりでいれば、それほど苦痛には感じないかもしれませんね。
それと清野菜名をいじめる役の田中日奈子の力強い目力もなかなか印象深くて、今後要注目だなと思わされました。
この2人のバトルがもっとあったら更に楽しめたのにねぇ。