二重生活のレビュー・感想・評価
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我を忘れて尾行にのめり込む、近過ぎるそのスレスレの距離感に、見てい...
人のことなんて全て分からない
時間を無駄にしたゴミ映画
内容の濃い作品
人の表裏を見せる物語。
面白い
私も貴方も二重生活
尾行。
終始、なんだか妙などきどき感。
危険な事をしてみたい…という誰しも人間ならもっているであろうそういう気持ちをくすぐられた感に追われずっと観ていた。
秘密って…
人間は自分の逃げ道、癒しとして必ず持って生きていくものなのかもしれないと思った。
表向きの自分、本当の自分
他人に自分を知ってもらいたい欲と同時に、
自分って実はこんな部分があるんよ…
という、スリル感
人間という生き物が、そういう二面性を持たずには生きられないのかも…と思わせられるような。
石坂の不倫、珠の尾行、教授の妻代行(教授に関しては、秘密にしていたかは分からないが…)
それぞれ表向きではない自分の生活に快感を覚えていたように思える。
人間は、少なくとも自分は、
自分ではない、誰かの手を借りずに自分を構成していけるなんてことはあり得ない。
本を読んだり、映画を見たり、誰かとコミュニケーションをとったり…
そこから様々な影響を受け、咀嚼し、自分のものにしていく。
珠にとって、そういう自分と向き合うための手段が、尾行だったのかもしれない。
いくらそういうそういう”手段”を、分かろうとしたって、”人間”を知ろうとしたって、奥の底まで分かるなんて不可能なんだよって。そう言ったらそれまでなんだけど。
それでもやっぱり、
自分をなんとか知って、それでいて相手を観察し、繊細に自分の足で歩く卓也。周囲の取り巻き(珠からの影響)には揺るがず自分の目標に邁進出来ていた卓也は強いし優しさがあるし、ああやって見ていてくれる人は必ず居ることを忘れないようにしたいと思った。
人はみんな、二重生活をしているのかも?
尾行生活、妙なドキドキ感を味わえました
発想はなかなか面白い映画でした。
修士論文を書く為に、哲学的尾行を行う・・・って、それはにわかには信じられませんよね、尾行される側からしたら。
尾行は警察か探偵か変態が行う以外想像がつかなかったので、発想はホント面白い映画だったなと思いました。
まあ自分の足で尾行したいと思ったことは無いですが、でも他人の生活を覗いてみたいと言う欲求は、大なり小なりきっと誰しもがあることだと思うので、とりあえずとても興味深い内容ではあったかと思いましたね、そして妙にドキドキもさせられました、とにかく門脇麦が演じた主人公・珠の尾行が思いっ切り素人丸出しのド下手な尾行だったので・・・。
でも、だからこそ妙なドキドキ感を味わえたのも間違いない事実、まるで自分が尾行しているかのようにドキドキさせられるこの演出、ある意味ノセられてしまいましたよ、確かに素人が初めて行う尾行ですから、上手くなくて当然、そしてその先にあった他人の生活が、秘密が、表の顔とは全く違っていたりして、何かこう・・・いけないものを見てしまった罪悪感のようなものまで味合わされてしまいました。
主人公目線で視点が推移するカメラワークもまた見事でした、おかげで本当に尾行しているかのような気持ちにさせられましたから、そしてやっぱり尾行なんてしないほうがいい、他人の生活なんて覗いたって何の得にもならないと言うことを、改めて思い知らされた映画でもありました。
尾行した側と、尾行された側の言い分の違いも、またちょっと面白かったです。
長谷川博己が演じた石坂の言い分がまさしく言い得て妙、逆に珠の方は・・・その辺で不快感を持った方もきっと少なくないでしょう、哲学って一体何なんだろうなぁ、いろいろと講釈語っていたけど、全然耳に入ってこなかったです(苦笑)
そんなへんちくりんな大学院生を演じた門脇麦の演技がホント秀逸でした、表情でモノを語ってしまう演技に思いっ切り惹き込まれてしまいましたよ、そして体具合も含めて妙にエロい、ただ美人なだけの女優と違っていろいろと武器を持っている女優さんですよね、長谷川博巳も相変わらずエロい、キレっぷりも目が冷たいので余計に怖かったなぁ・・・。
教授役のリリー・フランキーもいつもながらに味のある演技でした、ただ教授に纏わる部分が私の理解力不足もあってもう一つ掴めないところがあったので、ちょっとそこは残念でした、掴めない感じがリリーさんらしいとも言えますけどね。
珠の恋人役・菅田将暉は地味な役どころでしたが、こんな引いた役どころも何気に上手いね、でもまあ珠は間違いなく悪いけど、見ていて卓也にも特別共感するところまではいかない、何とも空虚感漂うカップルだったなぁ。
まあ何にしてもハッピーな気分を味わえる映画では無かったですが、何かと興味深い内容の映画ではありました、手放しで称賛まではできませんが、ついつい見入ってしまう映画ではあったかと。
修士論文の研究テーマとして近所に住む一見幸せそうな家庭の旦那を対象...
修士論文の研究テーマとして近所に住む一見幸せそうな家庭の旦那を対象として尾行・観察していくうちに対象の秘密を知り、尾行を続けるうちに対象だけでなく周囲の人間関係のバランスも少しずつ乱れていくという内容。
私には最後のお利口な論文の括りが理解できなかったためにどうしても珠に寄り添った感想が湧かなかったです。
珠の抱える空虚な感覚は分かりますが、珠や教授のインテリにありがちな上から目線の研究と題して他人の生活を覗き見る傲慢さが個人的に気に入りませんでした。尾行対象である石坂の生活が崩れ、やがて再生していく中で、上から観察していた珠が得られたのは優れた論文だけだったというのが滑稽に感じました。
石坂が放った
「この世界に満たされている人間なんていなんだよ。人間が何のために生きてるかだって?そんなことお前に分かるわけないだろう」
いくら理屈をこねようともこれに尽きる気がします。
わからないよの一言に泣けた
原作が気になる映画
知らなくていいことを知れ
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