二重生活のレビュー・感想・評価
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誰もが持つ多面的な部分。
哲学の修士論文で対象者を尾行し、そこから「人間の実存とは」を導こうとする。
論文を書くのはウェブデザイナーの卓也と同棲する珠。
対象者Aは目の前に住む家柄もよくぱっと見セレブな家庭を営む男性。
だが、不倫をしており、それが尾行しているタイミングで妻にバレて、妻は自殺未遂、愛人とは別れるというダブルパンチ。
しかも対象者とは話してはいけないのに、尾行が本人にバレてしまい、対象者B(自分の指導教授)に変更する。
会話や多い訳でもなく、門脇麦の表情がこの作品の出来栄えを左右するが、これはかなり成功している。尾行をしているドキドキ感から始まり、その人に感情移入してその人の人生と置き換えるほどに変化していく。
すごく大きな出来事があるわけでもなく、淡々と進んでいくが、誰もが二重生活のような複数の側面を持ちあわせていて、それが誰にも知られたくないこともあるのだ、という繊細さも感じる作品である。
私も貴方も二重生活
尾行。
終始、なんだか妙などきどき感。
危険な事をしてみたい…という誰しも人間ならもっているであろうそういう気持ちをくすぐられた感に追われずっと観ていた。
秘密って…
人間は自分の逃げ道、癒しとして必ず持って生きていくものなのかもしれないと思った。
表向きの自分、本当の自分
他人に自分を知ってもらいたい欲と同時に、
自分って実はこんな部分があるんよ…
という、スリル感
人間という生き物が、そういう二面性を持たずには生きられないのかも…と思わせられるような。
石坂の不倫、珠の尾行、教授の妻代行(教授に関しては、秘密にしていたかは分からないが…)
それぞれ表向きではない自分の生活に快感を覚えていたように思える。
人間は、少なくとも自分は、
自分ではない、誰かの手を借りずに自分を構成していけるなんてことはあり得ない。
本を読んだり、映画を見たり、誰かとコミュニケーションをとったり…
そこから様々な影響を受け、咀嚼し、自分のものにしていく。
珠にとって、そういう自分と向き合うための手段が、尾行だったのかもしれない。
いくらそういうそういう”手段”を、分かろうとしたって、”人間”を知ろうとしたって、奥の底まで分かるなんて不可能なんだよって。そう言ったらそれまでなんだけど。
それでもやっぱり、
自分をなんとか知って、それでいて相手を観察し、繊細に自分の足で歩く卓也。周囲の取り巻き(珠からの影響)には揺るがず自分の目標に邁進出来ていた卓也は強いし優しさがあるし、ああやって見ていてくれる人は必ず居ることを忘れないようにしたいと思った。
人はみんな、二重生活をしているのかも?
面白かったというよりは興味深い映画だったというべきだろう。 物語に...
面白かったというよりは興味深い映画だったというべきだろう。
物語に劇的な何かがあるわけでも、強烈なキャラクターがいるわけでもない。静かに進むのだが引き込まれてしまう。
論文のためとはいえ、そこまでのめり込むだろうかとかは理解しきれなかったが、尾行がばれるかばれないかハラハラしながら見守った。
中身を全て明らかにするわけではなく、想像に任せるあたりもほどよく楽しんだ。
この物語の大きな部分は「秘密」だろうか
彼女は尾行で他人の「秘密」を垣間見る。そしてその「秘密」を見て、彼女は満たされるかもしれない何かを感じ、尾行という秘密は彼女の彼氏との別れを生み出す。対象には秘密があり、それは崩壊にも繋がる。彼氏も彼女の秘密を知り、今までの関係は崩壊する。教授にも秘密があり、それは彼の母には最後まで秘密であったが、秘密を知らない母は安らかに息を引き取る。
物語にいくつもの「秘密」があり、それは人を生かすこともあるし、殺すこともあるということなのだろうか?〔自分の理解力のなさはどうしたらいいのだろう。とても面白かったとは思うが、全てを理解しきれなかった気がしてならない〕
結局のところ、彼女はこの論文でより良い方向へ進めたのだろうか?正直分からない〔ここもご想像にお任せということか?〕
哲学的な話があるので、そこまで広げると考察が増えてしまうので省略〔理解しきれてないし、理解出来ないものかもしれない〕
生きる上での〔なぜ?〕ということはほとんど片付くことはないなといえるかもしれない
そろそろ収拾がつかなくなりそうだ…
演技はとても上手い方々なので素晴らしかった。
門脇麦はやはりいい女優さんだ。
見ていてなにも違和感がないのに、とても魅力的だと思う。
菅田将暉やリリー・フランキーなどもとても上手いと思った。〔長谷川さんは若干、東が見えてしまった…w〕
とりあえず、派手な展開もなく、淡々と静かに進むストーリーだが、引き込まれるいい映画だったと言える。
見た後、意見を交わしたい映画だ。
パンフレットや他の人のレビューも参考にしたい↓
まあ、確かにエロかったw
そこも良かったよ、そりゃあさw
確かにカメラワークとか音楽も良かった
浅はかと見れば確かにそうも思える
「満たされない」をこじらせた形とも言える。
だが、それを言ったら面白味にかけるし見ている最中はそれを個人的には感じなかったので良しとしようではないかとも思った。
尾行生活、妙なドキドキ感を味わえました
発想はなかなか面白い映画でした。
修士論文を書く為に、哲学的尾行を行う・・・って、それはにわかには信じられませんよね、尾行される側からしたら。
尾行は警察か探偵か変態が行う以外想像がつかなかったので、発想はホント面白い映画だったなと思いました。
まあ自分の足で尾行したいと思ったことは無いですが、でも他人の生活を覗いてみたいと言う欲求は、大なり小なりきっと誰しもがあることだと思うので、とりあえずとても興味深い内容ではあったかと思いましたね、そして妙にドキドキもさせられました、とにかく門脇麦が演じた主人公・珠の尾行が思いっ切り素人丸出しのド下手な尾行だったので・・・。
でも、だからこそ妙なドキドキ感を味わえたのも間違いない事実、まるで自分が尾行しているかのようにドキドキさせられるこの演出、ある意味ノセられてしまいましたよ、確かに素人が初めて行う尾行ですから、上手くなくて当然、そしてその先にあった他人の生活が、秘密が、表の顔とは全く違っていたりして、何かこう・・・いけないものを見てしまった罪悪感のようなものまで味合わされてしまいました。
主人公目線で視点が推移するカメラワークもまた見事でした、おかげで本当に尾行しているかのような気持ちにさせられましたから、そしてやっぱり尾行なんてしないほうがいい、他人の生活なんて覗いたって何の得にもならないと言うことを、改めて思い知らされた映画でもありました。
尾行した側と、尾行された側の言い分の違いも、またちょっと面白かったです。
長谷川博己が演じた石坂の言い分がまさしく言い得て妙、逆に珠の方は・・・その辺で不快感を持った方もきっと少なくないでしょう、哲学って一体何なんだろうなぁ、いろいろと講釈語っていたけど、全然耳に入ってこなかったです(苦笑)
そんなへんちくりんな大学院生を演じた門脇麦の演技がホント秀逸でした、表情でモノを語ってしまう演技に思いっ切り惹き込まれてしまいましたよ、そして体具合も含めて妙にエロい、ただ美人なだけの女優と違っていろいろと武器を持っている女優さんですよね、長谷川博巳も相変わらずエロい、キレっぷりも目が冷たいので余計に怖かったなぁ・・・。
教授役のリリー・フランキーもいつもながらに味のある演技でした、ただ教授に纏わる部分が私の理解力不足もあってもう一つ掴めないところがあったので、ちょっとそこは残念でした、掴めない感じがリリーさんらしいとも言えますけどね。
珠の恋人役・菅田将暉は地味な役どころでしたが、こんな引いた役どころも何気に上手いね、でもまあ珠は間違いなく悪いけど、見ていて卓也にも特別共感するところまではいかない、何とも空虚感漂うカップルだったなぁ。
まあ何にしてもハッピーな気分を味わえる映画では無かったですが、何かと興味深い内容の映画ではありました、手放しで称賛まではできませんが、ついつい見入ってしまう映画ではあったかと。
修士論文の研究テーマとして近所に住む一見幸せそうな家庭の旦那を対象...
修士論文の研究テーマとして近所に住む一見幸せそうな家庭の旦那を対象として尾行・観察していくうちに対象の秘密を知り、尾行を続けるうちに対象だけでなく周囲の人間関係のバランスも少しずつ乱れていくという内容。
私には最後のお利口な論文の括りが理解できなかったためにどうしても珠に寄り添った感想が湧かなかったです。
珠の抱える空虚な感覚は分かりますが、珠や教授のインテリにありがちな上から目線の研究と題して他人の生活を覗き見る傲慢さが個人的に気に入りませんでした。尾行対象である石坂の生活が崩れ、やがて再生していく中で、上から観察していた珠が得られたのは優れた論文だけだったというのが滑稽に感じました。
石坂が放った
「この世界に満たされている人間なんていなんだよ。人間が何のために生きてるかだって?そんなことお前に分かるわけないだろう」
いくら理屈をこねようともこれに尽きる気がします。
わからないよの一言に泣けた
菅田将暉さん出演なので見ることにした。
門脇麦さんも好きな女優さんである。
冒頭から艶めかしいシーンがありドキッとしたが
リリーフランキーさんに長谷川博己さんと
フェロモンセクシー親父は芝居かと思うぐらい
上手すぎる。そんな中で若い二人は初々しく
輝きを放ち若い青春のもがきを演じ見せてくれただけで大満足。必見ムービーに数えても良い作品だ。
ゆぅはかなり胸に響くものを感じていたけど、私はもっと上っ面な所で引...
ゆぅはかなり胸に響くものを感じていたけど、私はもっと上っ面な所で引っかかったりしていて、フツーな感想。
大家が烏丸せつこだった…。
尾行がわざとらしい。
これ、バレるよー!みたいな尾行の仕方がわざとらしくて、門脇麦の鈍臭い役が更に緊張感を出してた。
他人の生活にこっそり踏み込んでその人しか知らない秘密を共有しする事を、二重生活と表現したのかな。
長谷川博己の色気が半端無い!!!
ファンになっちゃいました。
原作が気になる映画
哲学の卒論のために理由の無い尾行をする話。
尾行してるだけなのに引きずり込まれていく
のが面白かった。
理由の無い尾行って犯罪になるのかな。
リリーフランキーってなんであんなにいい味
出すんだろう。
哲学のお話
原作気になる
最後ホラーかと思っちゃった
知らなくていいことを知れ
知らないことが多い方が人は幸せになれる。と言うことを今の時代に提唱しているかのような作品だった。
今の時代は、フェイスブックだったりインスタグラムで他人の生活を簡単に知りすぎてしまったりすることがよくある。自分も経験したことがあるが、誰かの生活を必要以上知ってしまうとその人が夢の中の住人のような気がして会いにくくなることがあった。
生き方として何が正しいと言うことは言えないと思うが、誰かと繋がる為には自分を見つめる事から始めるのが大切なのかなと、珠に尾行を勧めた教授をみていて感じた。
菅田将暉がもったいない
原作を読んでから再鑑賞。映画は原作を大きく脚色して尾行に重点が置かれており、同棲相手の卓にはほとんど触れられておらず、今となっては飛ぶ鳥を落とす勢いの菅田将暉を端役扱いにしたのがもったいない気がする。その代わり篠原教授の方のもう一つの物語を創作しているが、意外な展開ではあったが、そのおかげで話がややバッドエンドに終わってしまい、終わり方はどうだかなという印象になってしまった、門脇麦を使ったからにはどうしてもエロ路線に持って行きたかったのかな?
現代日本における実在とは何か
無意味な尾行。ソフィ・カル
東京が舞台
家は八王子
南青山や恵比寿、渋谷も最後に。
確かにあの場所あたりは出版社が多い印象、桜のあるところ。
哲学の修士論文のためとあって難解。
原作小説を読んだ方がいいのか。
門脇さんが涙をツーと流すところが印象深い。
R15+にするほどだろうか。倫理的な問題か
相手の事をよく知ることが大事ってこと?自分の存在意味より。
誰でも持ってる欲求じゃないかな
大学院生が修論のために尾行する、という冒頭から
正直興味をそそられた。
日常って飽きるじゃないですか。
何か刺激が欲しくなるときだってある。
研究のためとはいえ、尾行は盗撮と同じくらいスリル満点な行為、、
たまたま尾行対象にした既婚男性が、
住んでるアパートの向かいに住んでいるってのが
リアリティに欠けたし、
主人公、そんなに近づいて尾行下手くそか!って思う場面はなんどもあったけど笑
尾行を通して他人の心を覗き見しているような、
他人の人生を疑似体験してるような、
不思議な感覚はこの作品から少し感じ取れた。
なにが二重生活か?
それは自分という人間としての生活と、
尾行対象者の生活の2つを同時進行させている事を表している。
主人公はまだ若い大学院生。
生きる事の意味をもがきながら摑み取ろうとしている
人間臭いところが、すごく共感できた。
女の子だから、尚更。
久しぶりにいい意味で後味が微妙な作品と出会えました。
探偵じゃないのに尾行
尾行するのは探偵か警察という固定観念がある。まさか、女子大生が論文書くためにとは、長谷川さんじゃなくとも、信じ難いだろう。
尾行して、良い論文書けたのかな?他人を観察したって行動記録であり内面は分からない。結局は、自分で色々経験して考えなきゃ、自分の存在意義なんて分からないと思う。
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