「壁とか防壁とか」二重生活 U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
壁とか防壁とか
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この作品で語られるように、人はそんなにも臆病になってしまったのだろうか?
そして、孤独なのであろうか?
他人の生活を覗く。
その背徳感を、味わえる映画なのかと思ってたが、全然そんな事なかった。
覗くだけなら、そうかもだけど、尾行となると結構大変だ。
劇中でも対象の人生を追体験するとか擬似体験するとか言ってた。
なんでか、分からんが…見てしまう。
メニューはなんとも平凡なものだ。
「完璧な家庭。実は旦那が不倫」
そんなありきたりなメニューである。
味の方も、そんなに驚く程の事はない。
だけど、退屈かと問われれば、そうではない。
面白くはないが興味深い。
でも、BSで流す事はあっても、地上波で流す事はないように思う。
作品の最後に
「秘密こそが、人間関係を潤滑に保つために必要不可欠な要素である」
とかの、まとめがあった。
まあ、そうなんだろう。
ただ、一つ付け加えるなら「仮面」の存在である。
人は見られたい自分しか見せようとしない。
その為に、それ用の仮面を被る。
優しい自分
頼り甲斐がある自分
出来る自分…etc
もうその時点で、ある種の秘密を抱えるのだ。
人は本能的に嘘を纏う生き物とも言えなくはない。
ともあれ、この作品で語られる多くの部分を理解も許容もできてしまったので、俺も臆病な内の1人であることは間違いなさそうだ。
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