奇跡の2000マイルのレビュー・感想・評価

愛犬と4匹のラクダを引き連れてオーストラリアの砂漠を横断した女性ロビン・デビットソンの実話…

理由も無く、答えも無く… ただひたすらに前に進むしか出来ない時って、誰にでも有ると思う。
運命を命を自然に託すかのように前に前に進んで行くロビンの姿が、痛々しくも心に沁みました。

砂漠での過酷な撮影だが、ミア・ワシコウスカの作品の中でも最高に素敵な彼女が観れました。
ラストの海のシーンは息を飲む美しさ‼︎

ニコラス・ローグの『美しいき冒険旅行』を観るとよりこの作品を含め、オーストラリアの自然を理解出来ると思います。

個人的に大好きな内容で、お勧めです。
日々理屈ばかりに追われている人達（私も含め）には、癒しの映画となるかもしれません。

ある種淡々と続くロードムービーの中に、人や生き物や自然に対する慈しみが詰め込まれています。

中でも、自然の描写は圧倒的に美しい。そして、言葉の通じない原住民や、旅のパートナーとしての動物達との心の触れ合いが印象的です。

ドラマティクな展開がお好みの方には少々退屈な内容かもしれませんが、ただ淡々と繰り返される旅の流れの中に、この作品の魅力があるように感じます。

ひょっとしたら、日本でこの映画に一番詳しいと思いますので
良い所とそうでない所を色々感じました。
五つ星の評価を付けたい所もあれば、評価なしにしたい所も。
先入観なしで観てもらいたいと思うので、真ん中の三ツ星です。