劇場公開日 2015年8月1日

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「友情の裏側」コンフェッション 友の告白 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0友情の裏側

2024年7月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

 3人の俳優それぞれがいい演技だったけど、中でもインチョル役のチュ・ジフンが最も良かったかな。中学卒業式直後の雪山での事件から3人の性格が如実に違いを見せていたけど、救助隊を引き連れて山小屋へと戻るところから正義感と友達思いはピカイチだったのだろう。ところがどっこい、大人になると保険のセールスで稼いでいるものの保険金詐欺師ぶりがコミカルに演じられた。憎みきれないロクデナシ?

 唯一家族持ちなのが消防士ヒョンテ。聾唖の妻ミランと娘ユリがいるけど、母親からは疎遠となっていた。この家族の元に仲間が集まるのだが、母親とはインチョルがこっそり会っていた。ゲームセンターを経営しながらも借金まみれの社長であり夫は病気で寝たきり生活。そこへインチョルが火災保険の詐欺を持ちかけ、彼とミンスが放火魔を実行するのだが、誤って母親を死なせてしまう・・・といったストーリー。単純な展開ではあるが、ヒョンテに罪を隠しながらも保険金が降りないことで破滅への道へと向かう。

 「友の告白」というサブタイトルが気になってましたが、インチョルとミンスが犯罪を告白するものだと思っていたら、意外にもヒョンテの告白で終わったかのような。ヒョンテにすれば2人の犯罪をどこまで理解してたのだろうか・・・感慨深い表情だった。難を言えば、ミランとユリの出番が少なく、存在感が無かったところだろうか。

kossy