「目をそらすという事」ラ・ラ・ランド サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
目をそらすという事
な・な・んと、面白かった!!!
アカデミー賞の映画は全然好きになれないし、しかもミュージカル苦手だし、全く期待してなかったんだけど、久々のアカデミー賞納得の映画でした。
いの一番に褒めたいのは、エマ・ストーン。
本当に、可愛すぎる。不貞腐れてる時の顔は完全にクルエラ。とにかく表情が豊かで、楽しそうな時も悲しそうな時もめちゃくちゃ感情移入してしまう。強さを感じさせる演技をするし、やっぱり彼女はすごい女優です。ゾンビランドとかクルエラとか、映画の出演作品はどれも大ヒットだけど、出演数が少ない。もっと出てくれ!頼む!
ああ、この監督すげぇやと思ったポイントはいくつかあって。第一に、ミュージカルを違和感なく物語に取り入れる脚本センス。急に歌い出したり、急に踊り出したりするのが現実離れし過ぎだろ!と思ってしまう私にとっては、この映画は衝撃的だった。やはり、主演2人の演技力と歌唱力もあってなんだろうけど、さりげなく歌や踊りに入る演出、特にオーディションのシーンなんかは最高にテンションが上がってしまった。こんなミュージカルなら大好きだ!間違いなく、私が今まで見てきたこの手の映画で最高峰でした。
無論、音楽センスも抜群だし、構成もお見事。なんたって、この監督は照明の使い方が上手すぎる。その名の通り、楽しい音が聴覚だけでなく、視覚からも感じられる。私もジャズが好きになったわ!音が踊り、騒いでいる。アカデミー賞、こりゃ取るわ。
好き嫌い別れそうな映画ではあるけど、歌って踊っての王道ミュージカルではなく、ストーリーも骨太でシンデレラストーリーではないリアリティのある物語。前半はそんなに捻りは無いし、これがアカデミー賞?と思っていたが、後半からの勢いがすごく、中盤で涙がこぼれてしまいました。好きだわ.....この映画。
こりゃね、バビロンにより期待が高まる!!
今年1番の期待映画。さぁ、監督、頼みますよ!