「普遍的な感情の機微を鮮やかに表現した傑作」ラ・ラ・ランド blank3sさんの映画レビュー(感想・評価)
普遍的な感情の機微を鮮やかに表現した傑作
「ありきたりの映画じゃん」という感想を割と頻繁に耳にするが、私は決してそう思えない。
実際に起こりそうな普遍的とも言える感情の機微を、新たな切り口で捉え表現した滅多にない傑作だと思う。(多少実験的とも言えるかも知れないが、そこがまた好い。)
手に入れた夢もあるし、失った夢もある。
それでも生きていく。
何を以って成功とは言い難い点にリアリティがあり、ファンタジー要素とのバランスが好い。
ミュージカル映画というジャンルの枠に嵌めずに、音楽と映像による感情の移ろいの表現を愉しんで頂きたい。
また往年の名画へのオマージュも、そっと静かに燃え続ける炎のようで良い。
あのセッションを撮った監督が描いたというところも底上げポイントなのかも。
エンドロールのソロ・ハミングも堪らない。
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