劇場公開日 2017年2月24日

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「モヤモヤした悲しくて切ない結末」ラ・ラ・ランド 青雲はるかにさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0モヤモヤした悲しくて切ない結末

2019年11月20日
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悲しい

知的

難しい

ミアが成功したら私たちどうなるの、と尋ねると、セバスチャンがミアに言った言葉「わからない。I don't know.」は、とても重たくもあり、彼女を自由した思いやりのある言葉だど感じた。
きっと、セバスチャンは、ミアが成功することを確信し、でも、そのとき、自分が見合うほどの成功していなかったら、釣り合わないとも考えていたと思う。
だから、わからない、と答えながらも、ミアが成功しても自分のもとへ来ることを心から期待して待っていたのだと思う。
ミアは、成功を納めると、自由になり、恋愛をして結婚した。
一方、セバスチャンは、ミアが結婚したことは有名人だから知っていたことであろう。
偶然に、セバスチャンの店に訪れて、彼は驚き、戸惑いながらも、ミアとセバスチャンのテーマを、ビアノで引くのだった。
彼の脳裏には、もし、自分と結婚していたら、どうなっているかを想像しながら、ビアノ演奏をする。ミアは、もう、別々の道を選んだので、辛くなって外へ出た。最後に一瞬だけ目と目を合わせて、自分達の恋愛物語を終わりにした。

何て切ないのだろうか、セバスチャンの愛の大きさを感じたが、結末にもの悲しさを覚えた。
ロマンチストのセバスチャン、現実主義のミアの像が浮かび上がってしまった。

私は単なるサクセスストーリーとしては見ることはできなかった。成功は、人、ことばとの出会いで、そこでその人がどのような選択をして行動をとったか、そして、運が微笑んでくれたかで決まる。

セバスチャンは、ミアを成功に導いた最高の人である。それゆえ、セバスチャンも自分なりの成功ができたのだと思う。

それでも、私がもやもやして切なくなるのは、ミアがセバスチャンの大きな優しい心を理解できなかったところにあると感じたからだろう。

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青雲はるかに