「いい意味で予想を裏切る、出会えてよかった映画」ラ・ラ・ランド しさんの映画レビュー(感想・評価)
いい意味で予想を裏切る、出会えてよかった映画
『 ラ・ラ・ランド』を初めて知った時、正直私は見ようとは思いませんでした。
私は海外のラブ・ストーリーはほとんど見ません。特にこれといった理由もありませんし、単に好みの問題ですが。
きっとこの映画は賑やかでフレッシュな純愛ミュージカル、途中で困難が降りかかりつつもラストはそれを乗り越えてめでたくハッピーエンド…映画を見なくとも最後は大体予想がつくものだと、勝手に思い込んでいました。
日本でも話題作となり世間がざわついていても、結局映画館に足を運ぶことはありませんでした。
さて。
ここまでの文を見て、この映画をよくあるベタなラブ・ストーリーだと捉えている方々にぜひ伝えたい。
『ラ・ラ・ランド』はただのラブ・ストーリーではありません。
甘くて苦い。まさにこの映画にはこの言葉がぴったりだと私は思っています。
特に後半からラストにかけての展開は本当に素晴らしい。実のところ、中盤辺りは少し飽きてしまったのが本音だけれど(初見の時は中盤で一旦鑑賞を止めてしまった)一気に覆される。この映画はラストが全体の質を高めていると思うくらい本当に素敵。感無量です。
もう一つこの映画の好きなところは、映画のワンシーン一つ一つにカラフルで鮮やかな色使いが施されていることです。まさに芸術。とても美しく、とてもオシャレ。
どうしてもっと早くこの映画の良さに気付かなかったのだろう。DVDではなくて映画館で見たかった。
それくらい、私の中では五本指に入るくらい大好きな作品です。出会えて本当に良かったなあと思います。
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