劇場公開日 2017年2月24日

「素敵な映画」ラ・ラ・ランド okaoka0820さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0素敵な映画

2018年12月30日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

映画を総合芸術と称するなら、この水準の作品は十年に一本あるかないか、くらいのクオリティ。今よりも、もしかすると何年も先になって、この映画は本当の賞賛を得られるのでは。
映画をアートとして捉えた観点からの「映画史」のようでもある。ある種、高度なサンプリングによって構築された作品ともいえそう。そこにしっかりと統一感をもたせているわけだから、映画への多大な愛情とリスペクトがなければ成立させることはできない。(いろんな映画のワンシーンがデジャブのように重なるが、それと気付けないほどこの作品に調和している)

で、ラフな感想を。
エマストーン。これまで出演作はよくみるものの主演でこれといった代表作がなかった彼女、まさにハマリ役だったのでは。夢と現実をしる悲しげな大きな目が彼女の内面そのものを映しているようで印象的でした。
ライアンのピアノ達者ぶりも見物(ジョンレジェンド仕込み?)

どこか古典的でありながら純度の高いラブストーリーも引き込まれるものがある。儚い結末になるわけだが、最後にある「理想」を派手な演出で決めてくれる。

実のところ素晴らしいと思ったシーンを挙げ出すとキリがない。冒頭のハイウェイから、だから。(カメラワークが鬼です)
観ながら「セッション」は頭にあったわけですが、あれも凄い(ストイックさでは上)、だけどいろんな思いが注ぎ込まれているのはこちらではないでしょうか。すごく素敵な映画だと思います。

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okaoka0820