劇場公開日 2017年2月24日

「派手ではない映画」ラ・ラ・ランド SSさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0派手ではない映画

2018年3月23日
iPhoneアプリから投稿

ミュージカル映画なのに、地味な印象。
話はよくある、夢を追う男女の話。

いつの時代の話なのか、パッと分からず
すぐに話に入り込めなかった。
映像の色味や、登場人物たちの服装から、
少し前の時代なのかな?と思わせておいて、
でもプリウスやスマホは出てくるから現代の話!?となり、無駄に振り回された。

1つの画面にいくつかの絵が同時に映し出される映像の作り方(ネオンサインが次々と出てくるシーンなど)は、レトロで良かった。
パーティーの帰り道で店から漏れ出てくるピアノの音にミアが気づくシーンの、赤い照明で縁取られたミアの絵面が良かった。
グラデーションの空の色や、LED照明らしい街頭の明かりも特徴的。

特別音楽がいいわけでも、衣装が可愛いわけでもない。
この映画で1番良かった曲は、a-haのTake On Meだ。
歌が無くて踊ってるだけのシーンが長くて眠くなる。

上記のTake On Meのあと、I RANをリクエストするが、その時のミアの表情を見てると何故か共感性羞恥になる。

「ウエストサイドストーリー」や「天使にラブソングを」「サウンド・オブ・ミュージック」「マイ・フェア・レディ」などのような、
歴代の名作と言われるミュージカル映画には程遠い。
アカデミー賞作品ということで、見る前の期待値が高すぎた。
アカデミー賞にしろ、芥川賞にしろ、音楽のコンクールの「1位無しの2位」のように、その賞に値しなければ無理に選出しなくていいと思う。

SS
SSさんのコメント
2018年8月29日

コメントありがとうございます。
無理に1位を出すから、その賞の価値がどんどん下がっているように感じます。

SS
きりんさんのコメント
2018年7月9日

〉1位無しの2位

この表現、とっても納得です。
僕はアカデミー賞自体に『?』が付きました。

きりん