「人生最高の映画。」ラ・ラ・ランド かずひくんさんの映画レビュー(感想・評価)
人生最高の映画。
テレビCMを見て思い立ち、初めてひとり映画をしたのがこの「ラ・ラ・ランド」でした。あまりの魅力に後日、もう一度見に行きました。ほろ苦く、全てが完璧な映画でした。
そう思えた要因はいくつかあり、まずは、ライアンゴズリングの渋さです。僕は正直、鑑賞前、ライアンゴズリングの容姿について、特別かっこいい訳ではないと思っていたのですが、映画を見終わった後には大ファンになり、世界で一番かっこいい人とさえ思うようになりました。ラストシーンの笑みでは、男の僕でさえ完全にノックアウトです。また、ピアノの演奏シーンは終始圧巻の一言で、完全に目を奪われました。
次に、エマストーンの表情のうまさです。彼女のあれほどまでに多様な表情の引き出しが無ければ、この映画はここまでの大きな作品になっていなかったと言っても過言ではないと思います。過去にもライアンとエマには共演があり、これで3度目のようですが、ライアンとの掛け合いは、見ていて落ち着くし、微笑ましいし、何より安定感が素晴らしいです。
そして長くなるので最後に挙げるとすれば、色使いです。どこか懐かしく、また自然と見ていて気持ちを弾ませてくれたり、また、シーンによっては悲しみをさらに際立たせてくる絶妙な色使いは、終始目を惹くものであり、映画をより一層華やかで、なおかつ悲しい物語にさせていると思いました。
もちろん脚本も音楽も素晴らしいことは、言うまでもないことで、中だるみもなく、一見長くみえる2時間10分は一瞬で過ぎ去って行きます。ラストシーンについては、賛否両論あると思いますが、僕は、「 観客が求めるハッピーエンドと、セブとミアが思い描いたハッピーエンドが必ずしも合致する訳ではないからなぁ…」なんて考えながらしみじみラストシーンを見守っていました。見る人によって全く感想が異なるラストシーンだと思います。まだ1回も本作を見ていなく、これから初めて見ることができる特権を持っている人が羨ましくて仕方ないです。老若男女問わず全世代にオススメしたい作品であり、僕の中で、極めて特別な作品になりました。