「可もなく不可もなく。」ラ・ラ・ランド bashibaさんの映画レビュー(感想・評価)
可もなく不可もなく。
公開初日に見ていたのですが、どうにもレビューを書く気になれませんでした。あまり、大きな感動を味わえなかったからです。そうかといって、くそみそに批判する気にもなれず・・・。
冒頭の場面で私は呆気に取られました。暗い・・・。余りに暗い・・・。暗くて、踊っている人物の表情が読み取れないのです。屋外で撮影されているため、太陽の光と逆光になっていて、登場人物の顔が一様に暗いのです。これは明らかに計算外の出来事でしょう。ここで出鼻を挫かれた私は、これ以降、映画に乗ることができませんでした。音楽もさほど魅力的なものでもないようでした。今、音楽全体が往年の力を失っているので、この映画に限った話ではないのですが。(今、現在、メロディが飽和状態になっていて、新鮮な曲を書くことが、物理的にできないのです。CDの売り上げが惨憺たる状況になっているのが、その証左です)
最後の二〇分くらいは、いかにも映画的魔術に満ちた味わいがあって、この部分は高く評価できます。しかし、ストーリー全体は如何にもありきたり、まぁ、ミュージカルなのですから、多くを求めるのは筋違いなのかもしれませんが・・・。
コメントする