「ラストシーンで鷲掴み」ラ・ラ・ランド @ポギーさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストシーンで鷲掴み
話題だったので試しにと半信半疑で鑑賞、、
元々ラブストーリーは好きなほうではないので大して期待はしていませんでしたが、、、
最高に感動できた作品でした!
監督は元々ジャズドラマーを目指していたというだけあってか、音楽がとても良い!
冒頭からミュージカル感満載の演出に、一気に引き込まれました。
高揚感のある曲と、悲壮感漂う曲を上手く使い分けていたため、物語の緩急がハッキリしていて分かりやすい。
音楽だけでなく、衣装のカラーリングやロンドンの景色等の演出もお見事です。
お話としては、よくありがちな、夢追い人の男女が恋に落ち、お互いの夢を追う中での恋愛への葛藤といった、分かりやすいもの、、、
脚本はありがちな恋愛劇で退屈な話かな、、
と思いきや、、最後のシーンでそれが一気に覆されます。
ラストの数分は予想外であり、衝撃的かつ斬新。
序盤から終盤までの音楽やシーンがここでハイライトのように次々と流れ、走馬灯のような錯覚を感じさせられます。
結論は分かっていながらも、今まで共有してきたシーンを見せられることでつい感情移入して見入ってしまう。。
映画の視聴者から、映画の世界の一員になったかのような当事者意識がラスト数分のシーンで一気に芽生えるという未体験の気持ちになりました。
終わりよければ全て良しとはまさにこの事(良い意味で)。
最後の最後で驚かせてやろう。という、監督の緻密に計算された演出力にただただ脱帽です。
良い映画とはこーいうものをいうのか、
エンドロールで良い余韻に浸れる作品でした。
素晴らしかったです。
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