劇場公開日 2017年2月24日

「人の夢は後悔なしには語れない」ラ・ラ・ランド ニポポ魔神さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0人の夢は後悔なしには語れない

2017年3月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

興奮

__最初に
 ミュージカルが持つ特有のノリを受け入れられない人には見づらい作品である可能性があります。そこだけ留意していただけると幸いです。
__印象
 映画の随所に音楽映画の先駆けたちに対する尊敬が見え、でもユニークであり革新的な音楽映画でした。特に「ONCEダブリンの街角で」が作り方は全く違うのですが、それを見たときと近い印象を本作で受けました。そういった映画が好きだった方にはぜひ劇場に足を運んでもらいたいです。
__ここを見てほしい
 ストーリー、脚本に対する不満が出てますね。これはもはや音楽映画の宿命なのでしょうか。まぁ否定する気はないのですが、これは見方によって印象が変わるものです。
 「言葉を信じるな、言葉の持つ意味を信じるんだ」とはよく言ったものですね。さらに加えれば、彼ら彼女らの表情によく注目して欲しいです。本作は一音一音が丁寧に練られていて、しかも役者さんの演技力も恐ろしく高いです。セリフ、歌詞、仕草、背景、そしてキャラクターたちの感情。それらは音楽に乗って、時に唐突に勢いよく訪れます。ですが、ラ・ラ・ランドは常に何かを伝えてきていて、それを受け取れるかが本作を楽しめるかどうかなのだと思います。
__最後に
 長くなりましたが、ここまで読んでくださった方ありがとうございます。自分が持った感想はこの題名の一言に詰めておきます。というかネタバレしないように感想を述べるとこれが限界で……(ギリでアウトかなぁ)。
 最後に、ライアン・ゴズリングとラ・ラ・ランドに関わった方々に感謝を。最高の映画体験でした。

ニポポ魔神