「夢追うことの儚い虚しさ」ラ・ラ・ランド めいさんの映画レビュー(感想・評価)
夢追うことの儚い虚しさ
夢を追いかける愚かな大人である主人公二人を描き、現実に何度も打ちのめされても、互いの情熱や芸術に惹かれあい、すれ違い、それでも夢を諦めない。素敵で、切ない映画だった。愛と夢と喪失のドラマ。最初の高速道路のミュージカルシーンは「ロシュフォールの恋人たち」を思わせるカラフルでドキドキするオープニングで、最高。
最初エマ・ストーンの可憐だけど覚束無い歌唱力に不安になりながら観ていたら、後半いい意味で裏切られた。
制作者のミュージカル映画に対する愛、ハリウッド映画に対する強い想いを感じた。ミュージカルが好きな人、ハリウッド映画が好きな人、芸術に救われた事がある人、そして夢を諦められない愚かな大人に、ぜひ観て欲しい作品。
夢を追うことについて、キラキラしているのではなく、必ず不思議な「虚しさ」が伴うのが、今の若い監督の感性らしく感じた。
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