「若い二人の結ばれない恋物語」ラ・ラ・ランド 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
若い二人の結ばれない恋物語
まず思ったのは、アメリカのエンターテイメント業界の奥深さ。冒頭、渋滞したハイウェイで、沢山の人が歌って踊るんですが、歌って踊れる俳優・女優を、あれだけの数が揃えられるのが凄い。ミアじゃ無いですが、それだけ出番を待っている俳優・女優が沢山居るという事ですね。
この作品の、セバスチャンの演奏シーンですが、全て吹き替え無しでライアン・ゴズリングが演じていたそう。念のために、吹き替え俳優も待機していたそうなんですが、不要だったそうです。って、ライアン・ゴズリング凄いな。よく指が動いたな。
これは、若い二人のラブストーリーですねぇ。ラストの、『Welcome to Seb's』から始まる、もう一つの人生を回想するシーンが、何とも言えないですね。“あれが、ああならなかったら、こうなっていただろう”と言うシーンが、きっとセバスチャンとミアの二人の頭の中で駆け巡って居たはずです。
正直、タモリじゃ無いですが、ミュージカルは苦手な方なんですが、やっぱり評判が高いだけあって見せます。どこかちょっと前の時代のアメリカの雰囲気も感じつつ、今風の作品です。悪くないと思います。
第89回アカデミー賞において、作品賞、主演男優賞(ライアン・ゴズリング)、主演女優賞(エマ・ストーン)、監督賞(デイミアン・チャゼル)、脚本賞(デイミアン・チャゼル)、美術賞、撮影賞、衣装デザイン賞(メアリー・ゾフレス)、編集賞(トム・クロス)、音響編集賞、録音賞、作曲賞(ジャスティン・ハーウィッツ)、主題歌賞(“Audition(The Fools Who Dream)”と“City of Stars”)と、13部門において、14ものノミネート。前哨戦とも言われるゴールデングローブ賞では、ノミネートされていた、作品賞[コメディ/ミュージカル]、監督賞(デイミアン・チャゼル)、主演男優賞[コメディ/ミュージカル](ライアン・ゴズリング)、主演女優賞[コメディ/ミュージカル](エマ・ストーン)、脚本賞(デイミアン・チャゼル)、主題歌賞(“City of Stars”)、作曲賞(ジャスティン・ハーウィッツ)の全ての部門において受賞した。