「数学という世界共通言語」奇蹟がくれた数式 雪村さんの映画レビュー(感想・評価)
数学という世界共通言語
作中に「数式は創られるのものではなく、既にそこにある」という言葉があるが、数学者達は純粋にその存在を確めたいと同じ道を歩んでいる。
そんな中で出会った2人の物語。
ラマヌジャンについて調べてみると作中よりもっと多くを残していて、それは漠然と提供されているが、その辺りがもう少し感じられるような演出であれば、もっと満足出来たように思う。
若干の差別的描写もあったが、実際のところはあの程度では無かっただろう。
実際のところを良く知らないが、全体を通して良心的にまとめ過ぎたように感じる。
それでも何が2人を繋いで、結論としてどんな風にその世界に影響したのかが感じられ、温かい映画だった。
2人の間に芽生えたもの、出会えたこと、発想の源、それら全ては証明の出来るものではなく、運命にさえ感じられるもので、数式を超越したもので、当たり前に手に入るとは思えず、何かしらの意思を感じ、それを神とすら思えてしまうのだろう。
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