「よかった」スライ・ストーン 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
よかった
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途中までスライをツチノコ扱いしているのはどうかと思ったのだけど、彼らの情熱が本物だったため、スライと打ち解けていてホッとした。
スライの歴史を振り返る過程で、80年代のスライが、彼が影響を与えたはずであるプリンスに、スライ自身がその出来損ないみたいな演奏をしていたのが痛々しかった。
現在のスライは元気なのだが、首がうつむきっぱなしで辛そうだった。『One More Hit』という最後に掛かる曲が知らない曲だったのだが、それが現在も作り続けているという音楽のようだった。あまりにまっすぐで正直な気持ちで驚く。
「家族はどこの家族もみな、一緒に演奏するのが当たり前だとおもっていた」「うちの家族は誰も嫉妬をしないから高校まで、そんな感情があることが分からなかった」「黒人で不自由がないからブラックパンサーの活動に興味がない」などなど、スライの音楽の幸福でポジティブな感じの理由が分かる感じがした。
ジョージ・クリントンが存命でしかも元気そうだった。とっくに亡くなっているような気がしていた。
音楽を最も熱心に聴いていた時期にかなり夢中で聴いたのがスライなので、とても楽しかった。
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