「涙なしでは観られない。ミクロな視点で描かれる戦争の悲惨さ。」おかあさんの木 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
涙なしでは観られない。ミクロな視点で描かれる戦争の悲惨さ。
【賛否両論チェック】
賛:大切な息子達を全員戦地に送り出さなくてはならなかった母の悲痛な心の叫びに、涙が止まらない。戦争の悲惨さを切実に伝えている。
否:どうしても同じようなシーンが続くので、退屈になりがち。
“ザ・ハンカチなしには観られない映画”です(笑)。愛する子供を戦場になんて送りたくない。しかし、そんなことを口にすることも許されず、万歳三唱で送り出さなくてはならなかった主人公の苦しさに、観ていて涙が止まりません。どんなに手厚い保護を受けても、周りから賞賛されても、決して喜ぶことなく、
「手柄なんて立てなくていい。とにかく生きて帰ってきてくれ。」
と木に話しかけるその姿に、命の尊さについて改めて考えさせられます。
同時に、そんな家族の切なる願いをことごとく引き裂く戦争の悲惨さも、如実に描かれていきます。
「戦争は、弱い者にまずしわ寄せが来る。」
という言葉に、全てが表れている気がします。
出兵するシーンなど、どうしても同じようなシーンの繰り返しになりますが、それを差し引いてもなお、十二分に感動出来る作品に仕上がっています。
コメントする
ポルナレフさんのコメント
2015年6月12日
賛否両論楽しみに見てます。
個人で感想が異なるのは当たり前ですよね(笑)
出兵のシーンは母の心境の変化?心境が行動に出てしまう様がよく出ていて良かったです。
賛否の神器で多くの映画をぶった切って下さい。m(_ _)m