「サミュエルオジキの心意気に乾杯！涙」カイト KITE　好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー（感想・評価）

今となっては誰も覚えていないんだろうけど…
それでも当時の噂が本当に、形になった事が嬉しかった心意気の一本！涙

物語に関しては原作からの掬い上げも上手いな！という印象。
演出も斬新では無かれども飽きさせず。
アクション&バイオレント描写も、今更ながらのパルクールの多用（まぁ着手した頃は斬新だったもんな〜）はさて置き、中々にハードでゴアで、ビーバップ以来の鼻痛描写で個人的に満足！

ただ、本当に実現までの「時間」だけが惜しかった…

この原作、そして企画が立ち上がった頃（「mezzo」の頃だから、10年近く前になるのか？）
本来現在のガールズアクションの魅せ方の源流にいたはずなんだけど…
ヒットガールの原点なのに、この映画が「キックアス（大好きですよ！）」と比べられてしまう今の世の中と、時の流れの残酷さ…
今、必要とされている作品では決して無くなってからの登場ってのがね！涙

例えれば。
世界初の携帯メール機能を世に送って。
その後10年沈黙した後、「今度は動画も送れるんだよ！」って出てきちゃった感じ…
影響を多々受けた世の中は、スマホになりLINEになってるんだよね！涙

もう一つ、エロスの要素を干したのもマイナス。
98年製の原典も、チチ（他）は出れども決して実用性は低かったけど…（だから物語・設定が凄くソリッドだったんだ）
例え主人公が無理でも（年齢的に）、もう少し下世話な方が、生々しくて良かったのになぁ…と思ってしまったのは、敢えて記す。

ともあれ、噂の頃から幾星霜…
決して投げ出さず、実現してくれたサミュエル・L・ジャクソン叔父貴にただただ感謝！の作品。

アンタ…本当に好きなんだね！涙