「「小さなキスを」ー毎日のキスは当たり前ではなくなる」ハッピーエンドの選び方 いのゆうさんの映画レビュー(感想・評価)
「小さなキスを」ー毎日のキスは当たり前ではなくなる
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発明大好きおじいちゃんヨヘスケルが友人に頼み込まれて作ったのは、なんと安楽死選択装置。実行するのは一回きりのはずだったが、それは老人ホーム中の噂となり、ヨヘスケルのもとには次々と装置を貸して欲しいと相談の依頼が舞い込む。そんな中、はじめは安楽死に反対していたヨヘスケルの妻レバーナの認知症が進行していく。自分が自分でなくなってしまうことを恐れるレバーナは、徐々に生きる気力を失っていき、やがて安楽死を望むようになってしまう。最愛の妻にヨヘスケルが選んだ究極の愛の形とは、、、。
愛とはなにか。本人の意思を尊重し、尊厳死へ導くことか?どれほど身体的、精神的苦痛を味わうとしても生かし続けることだろうか?家族がもし尊厳死を望んだとき、自分ならどのような選択をするのか、とても考えさせられた。
途中、認知症の進行により、食堂に真っ裸で現れたレバーナが、我に返ってひどく落ち込んでいるのを励ますために、仲間たちが裏庭にレバーナを呼び出し、全員真っ裸でお酒を酌み交わすシーンがある。こんな仲間たちがそばにいてくれるなら、歳をとるのも悪くないなと少しだけ思うことができた。
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