「真面目な日本人には馴染めないジョークだが人の本音が見え隠れしていたなぁ」ハッピーエンドの選び方 Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)
真面目な日本人には馴染めないジョークだが人の本音が見え隠れしていたなぁ
一体、本当に私達人類の未来はどうしたら良いのでしょうか?
こんなに不謹慎で楽しい映画を創らなければならない程、長い生きが出来るようになった私達に突き付けられたのは、安楽死???
世界では一部の貧困地帯や、紛争地域を除けば、どの国々も人口の増加と医療技術の進歩に因って高齢化が進む中、認知症等に因る健康年齢問題が問われる時代となっている。
只時間的に寿命が長いだけで良いのか?勿論皆がその命を長く保てる人生はすばらしいのだ!だが、その事を素直に喜べない時代で有る事の方に問題が有るとは、全く本当に贅沢の極みなのだ。
高齢者介護でよく言われる、「クオリティーオブライフQOL」と言う、生活の質をどう向上させそれを維持するか?と言う問だ。
だが、元々命って誰のものなのでしょうかね?自分の命だけれども、自分が自己の意志だけでコントロール出来るものなのでしょうか?
この映画では、安楽死を希望する人々の処へ出向き、最後を看取る老人集団に因る不健康高齢者バスターズ集団の物語なんて、ちょっと大胆でそして、ユーモアたっぷりそして、皮肉のスパイス絶妙な作品だ。
もしも、この日本映画を日本で撮ったなら、良く有りがちなジョークの欠片も無く、大真面目に正面から捉えて泣き叫びそうな映画が完成するのかも知れない。
だが、この作品は全く違う展開ばかりだ。そんなところが、返って妙に物悲しく涙を誘うので有ります。誰でも避けて通る事が出来ない老いと死の問題。
火星に移住すれば解決する問題ではないのだから、これ観て考えよう!
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