「今後の人生を考えさせられる内容です。コミカルな予告編に騙されてはダメ。」ハッピーエンドの選び方 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
今後の人生を考えさせられる内容です。コミカルな予告編に騙されてはダメ。
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第71回ヴェネチア国際映画祭観客賞受賞。
老人ホームで暮らす個人発明家が、望まぬ延命治療に苦しむ友人のために自殺幇助装置を作って直面する人の生と死の問題を描いた作品。
映画館で流れる予告編だと、どちらかと言うとコミカルな内容の様な感じがしますが、実際には意外に真面目です。もちろん、笑いが起こるシーンも有りますが、全体的には真面目に人の生と死を描こうとしている様に思えました。
実はこの作品は、非常に重要なテーマを描いているんですよね。日本は『老人漂流社会』とか言われていますし、老人介護施設が定員が少なかったり、あるいは逆に、定員に空きはあるけど介護職員が少なくて入れなかったり・・・。これじゃぁ、十分に幸せな老後が送れるかちょっとわからなくなってしまいます。そう言う心配な将来が予見されるとき、「エンディングをどの様に迎えるのか?」と言う事が非常に重要だと思いました。ある意味、自分の将来の様だとも思えました。
最後は、ああ言う感じですかねぇ。途中で、レバーナが認知症の症状を示し始めた時点で、この結末はね。それと、最後のセリフが何とも泣かせるセリフですね。孫と別れるときに「小さいキス」と言ってちょっとキスをして別れるわけですが、そのセリフでした。
ヨヘスケルを演じているゼーブ・リバシュが、報道キャスターの岸井成格さんに見えて仕方なかったです(苦笑)。
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