「ハードルは高かったけど、健闘した作品でした。」トランスポーター イグニション かつさんの映画レビュー(感想・評価)
ハードルは高かったけど、健闘した作品でした。
トランスポーターシリーズ、リブート版。ステイサムの印象が色濃く染み付いているシリーズをリスク覚悟で新キャスト:エド・スクレインで作り直しましたが、個人的には、なかなか健闘した作品だったと思います。
一番良かったのは、バリエーション豊富なカーアクション!トリッキーなドライビングはこのシリーズの見せ場ですが、今まで以上に派手なシーンが多くて楽しませてくれました。警察車両とのカーチェイスはもちろん、車体で水栓を飛ばしたり、オートで走行させながら格闘したり、走行する飛行機の下で並走したり、空港のラウンジに乗り込んだりと見せ場が目白押し!時折、カットインするギア操作や、ブレーキを踏むシーンがまたカッコいいですね♪
格闘シーンも、配線使ったり、事務棚使ったりと、洋ジャッキー的な「らしさ」を残していてよかったです。
そして、このシリーズでもようやくまともなヒロインが(笑)今までヒステリーだったり、ただのあばずれだったりと、ろくなヒロインが出てこなかったシリーズでしたが、ようやく普通のヒロインが出てきたことに感動です(笑)
ただ、フランク・マーティン役のエド・スクレインがイマイチハマってなかったかなぁ。。普段から悪役をやることが多く、その印象が強いし、やっぱり顔や声質が"正義の主役"じゃないんですよねぇ(失礼)この人がフランク・マーティンと名乗っていることに違和感をどうしても感じてしまいます。いっそのこと、フランク・マーティンじゃなくて、その後継者の別人ぐらいにしておいた方が良かったかもしれません。
余談ですが、劇場で鑑賞したときのエンディングテーマの衝撃は、未だに忘れられません(笑)「ナンダコノダサイ歌ハ・・」
『24』は、キム&パーマー大統領夫人にイライラさせられることも醍醐味だったりしますけどね(笑)あの二人は突き抜けてるので、なんかもうあれでいいかと思っちゃってます。今回、イライラヒロインじゃなくてほんとよかったです。