「ドリーヘミングウェイ」チワワは見ていた ポルノ女優と未亡人の秘密 pigeyesさんの映画レビュー(感想・評価)
ドリーヘミングウェイ
ショーンベイカー監督。ホットパンツ、ボクサーパンツ姿でガリガリで手足の長いドリーが素晴らしい。所謂ケイトモス系なのだけれど、ポルノスタジオのカットは多分ボディダブルなのだけれど、これにボカシを入れてしまうリアルろくでなし子的な文化度の低さが恥ずかしくなる。美しき諍い女には別にボカシを入れても入れなくてもどちらでも良いけれど、チワワは見ていたには断固入れるべきではない。ドリーはまるでinto the wildのクリステンスチュアートのよう。やたらとコスチュームがかっこいい。おまけに音も良くて、赤のマスタングに青のボロい86みたいなスポーツカーとか車が、キマッてるし、車の中にいるドリーのショットがやたら素晴らしい。もちろんおばあちゃんもチワワも赤毛にしちゃう同居人もみな素晴らしい。ショーンベイカーはまるでフィンチャーというかクレイグブリューワーみたいというか、ジョナサンデミっぽくもあり、MTVを完全に昇華した感じ。netflixのスタテンアイランドサマー?がすごく見たい。あとtangerine。こういう映画を撮れるアメリカはというかアメリカ映画はやはり凄く豊かだ。2010年代の映画の最前線だと思う。
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