「ザラザラとした質感のロードムービー」南へ行けば ローラさんの映画レビュー(感想・評価)
ザラザラとした質感のロードムービー
静かで、ストーリーの起伏も少なく長回しのショットが多くてロードムービーとしてストーリーの分量が丁度良い。映像も美しい。
海の砂ようなザラザラとした質感の太陽光と主人公の抱える暗い過去からくる重苦しさのコントラストも良い。フランス人っぽい奔放さと、繊細な描写力があって良い映画でした。
絶妙なバランスで成り立ってる旅の仲間の紅一点のレア・セドゥの華やかさと演技が映画のクオリティをグッと押し上げているのは確かだけど、多くを語らず少ない会話や目線でお互いの人間関係を繊細に捉えてるあたりが好みです。
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