「エクストリームスポーツ・オンパレード」X-ミッション odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
エクストリームスポーツ・オンパレード
キアヌの「ハートブルー(1991)」のリメイク、FBIの新米捜査官の潜入捜査は同様だが本作の相手はエコロジスト的な義賊集団、潜入するうち命がけの冒険共同体験でアスリート同士の妙な友情も湧くのだが金鉱襲撃に至って目が覚める、板ばさみの悩み的なところは継承しているがアクションシーンが段違いに強烈。
劇中に出てくるONO OZAKI(日本人らしい) 、架空の人物と知ってがっかりしたが、環境活動家でもありエキストリーム・スポーツの第一人者でもある彼が提唱した大自然、地球との触れ合いの冒険、試練のリストというのがOZAKI 8(八か条)。犯行手口から事件はどうもこれに関係していると主人公が閃くあたりから冒険が始まる。ちなみにOZAKI8とは
1.Emerging Force(新興勢力?)・・カヤックでのコンゴ川急流下り(映画にはでてこない)
2. Birth of Sky(空の誕生)・・エベレスト山からのジャンプ(映画では100階のビルからの逃走)
3. Awakening Earth(地球の目覚め)・・自然洞窟へのスカイダイビング(映画では貨物機襲撃)
4. Life of Water(水の命)・・ビッグ・ウエーブ・サーフィン(原題のPoint Breakはサーフィン用語)
5. Life of Wind(風の命)・・スイス、ユングフラウからのウィングスーツ飛行
6. Life of Ice(氷の命)・・フランスのモンブラン山系からのスノーボーディング
7. Master of six Lives(六つの命のマスター)・・エンゼルフォールのフリー・クライミング
8. Act of ultimate Trust(究極の信頼の行為)・・クリフジャンプ(映画では事故)
観念的なので上手く訳せません、あしからず、これらをもじった劇中で登場する派手な極限スポーツシーンはCG合成でなく生身のスタントマンによる実写と言うから驚きだ。
これらの映像を愉しむだけでもう満足と言えるでしょう。
映画の後半ではOZAKIはリーダーのボーディの師だったらしいこと、ボーディが過激派に転じる理由も語られる。最後に主人公がビッグウェーブに向かうボーディの想いを叶えるくだりはぐっときました。